北朝鮮との対立状況で韓国軍幹部がゴルフをしたことをめぐり、青瓦台（チョンワデ、大統領府）が真相調査に着手した。 北朝鮮が核兵器先制打撃の可能性に言及し、緊張が高まっていた先週末、軍幹部は軍のゴルフ場でラウンドした。 当時は「キーリゾルブ」韓米連合訓練を控えた時点でもあった。

朴槿恵（パク・クネ）大統領は１１日の国務会議で、軍幹部の休日ゴルフ問題を取り上げた。 朴大統領は「現役軍人が（非常状況で）ゴルフをしていた」とし「特別に注意し、こういうことが二度とないようにしてほしい」と要請した。 青瓦台関係者は「北朝鮮の３度目の核実験後、韓半島の危機感が高まっている状況で、たとえ勤務守則を守ったとしても、その姿勢には深刻な問題があるのではないだろうか」とし「大統領が最初から非常に断固たる立場を見せた」と伝えた。 許泰烈（ホ・テヨル）秘書室長は午前の首席秘書官会議で軍幹部のゴルフについて聞いた後、公務員を対象にゴルフ自制命令を出したという。

朴大統領の発言に先立ち、尹昶重（ユン・チャンジュン）報道官は「青瓦台民政首席室が軍のゴルフに対し、すぐに調査に着手した」と話した。 特に「青瓦台は政府移譲期に発生するおそれがある公職規律弛緩問題に注目している。公職者の職務遂行を徹底的に点検している」と強調した。 続いて「民政首席室は軍のゴルフに特別な関心を持ち、関係部処とともに真相把握に着手した」と説明した。


青瓦台が軍ゴルフ問題を持ち出したのは、政権初期に発生する規律弛緩を正し、仕事の雰囲気を引き締めるという意図とも無関係ではない。 尹報道官は首席秘書官会議の結果ブリーフィングで「青瓦台は政府移譲期に発生するおそれがある公職規律弛緩問題に注目し、公職者の職務遂行を徹底的に点検している」と強調していた。

監査院も青瓦台の要請で公職監察本部所属の８５人を動員し、この日から軍幹部のゴルフなど服務紀綱の特別点検に入った。 監査院の関係者は「新政権スタート後も政府組織法がまだ通過せず、行政の空白発生が懸念されているが、最近、北朝鮮の軍事挑発の可能性が高まり、よりいっそう徹底的な公職服務紀綱の確立が必要だと判断した」と明らかにした。

国防部は当惑しながらも積極的に釈明した。 国防部のキム・ミンソク報道官は「先週末は訓練期間ではなく、現在もゴルフ禁止令は出ていない」とし「法的に問題にはならない」と述べた。 また「最近の状況の深刻性を考慮し、主要職位者は自発的にゴルフを取り消したことが把握された」と説明した。

ゴルフをした軍幹部についても、「軍ゴルフ場の特性上、状況発生時は３０分以内に舞台に復帰できる」とし「連隊長級以上の指揮官は１時間以内に復帰が可能な場所にとどまるという規定にも背いていない」と説明した。