実力でも負け、変わった規定も足かせになった。韓国代表が第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンド敗退という苦杯をなめた。
韓国は当初の「B組最強」という予想とは違い、オランダに0-5で敗れ、台湾にも3-2と辛勝した。台湾戦の勝利も、敗退が事実上決まった状態でつかんだものだった。
最終成績は2勝1敗。しかし今大会で適用された同率規定が韓国の日本行きを遮った。今大会では3チームが同率の場合、TQB(Team Quality Balance)順位を決める制度が適用された。TQBは3チーム間の競技で(得点/攻撃イニング)-(失点/守備イニング)を計算するというもので、得失点差とほとんど変わらない。2勝1敗で並んだ台湾、オランダ、韓国はそれぞれ0.235(得失点+4)、0(得失点0)、-0.235(得失点-4)となり、台湾とオランダが1・2位で2次ラウンド進出を決めた。
TQB制度は今大会で初めて導入された。06年第1回WBCでは1イニング当たりの最少失点で順位を決めた。当時は日本が最少失点制度の恩恵を受けた。日本は2次ラウンド最終戦で米国に敗れ、米国、メキシコと1勝2敗で並んだ。しかし1イニング当たりの最少失点で米国を抑え、3勝した韓国とともに準決勝に進出した。09年第2回大会では変形ダブルエリミネーション方式で行われ、同率が出てこなかった。
今大会でも最少失点が同率規定に採択されていたとすれば、結果はどうなっていたのだろうか。韓国は台湾に次いで組2位となっていた。失点は台湾が6点、韓国が7点、オランダが10点だったからだ。試合前から台湾に大勝しなければいけないという負担感を大きく減らすことができた。
しかしこうした仮定に大きな意味はない。規定は大会前にすべてのチームに公示されていたし、いかなる制度であれ勝者と敗者が分けられるしかないからだ。
確実にいえるのは、韓国が1次ラウンドで脱落した最も大きな理由が競技力にあったという点だ。「歴代最強」といわれた打線はチャンスで沈黙した。韓国の強みだった守備と走塁も期待以下だった。国際大会の経験が豊富な投手らが抜けたマウンドも安定を欠き、ベンチワークも十分でなかった。韓国には2次ラウンドに進出する資格がなかった。
韓国は当初の「B組最強」という予想とは違い、オランダに0-5で敗れ、台湾にも3-2と辛勝した。台湾戦の勝利も、敗退が事実上決まった状態でつかんだものだった。
最終成績は2勝1敗。しかし今大会で適用された同率規定が韓国の日本行きを遮った。今大会では3チームが同率の場合、TQB(Team Quality Balance)順位を決める制度が適用された。TQBは3チーム間の競技で(得点/攻撃イニング)-(失点/守備イニング)を計算するというもので、得失点差とほとんど変わらない。2勝1敗で並んだ台湾、オランダ、韓国はそれぞれ0.235(得失点+4)、0(得失点0)、-0.235(得失点-4)となり、台湾とオランダが1・2位で2次ラウンド進出を決めた。
TQB制度は今大会で初めて導入された。06年第1回WBCでは1イニング当たりの最少失点で順位を決めた。当時は日本が最少失点制度の恩恵を受けた。日本は2次ラウンド最終戦で米国に敗れ、米国、メキシコと1勝2敗で並んだ。しかし1イニング当たりの最少失点で米国を抑え、3勝した韓国とともに準決勝に進出した。09年第2回大会では変形ダブルエリミネーション方式で行われ、同率が出てこなかった。
今大会でも最少失点が同率規定に採択されていたとすれば、結果はどうなっていたのだろうか。韓国は台湾に次いで組2位となっていた。失点は台湾が6点、韓国が7点、オランダが10点だったからだ。試合前から台湾に大勝しなければいけないという負担感を大きく減らすことができた。
しかしこうした仮定に大きな意味はない。規定は大会前にすべてのチームに公示されていたし、いかなる制度であれ勝者と敗者が分けられるしかないからだ。
確実にいえるのは、韓国が1次ラウンドで脱落した最も大きな理由が競技力にあったという点だ。「歴代最強」といわれた打線はチャンスで沈黙した。韓国の強みだった守備と走塁も期待以下だった。国際大会の経験が豊富な投手らが抜けたマウンドも安定を欠き、ベンチワークも十分でなかった。韓国には2次ラウンドに進出する資格がなかった。
この記事を読んで…