たった１試合、それも強化試合の結果としては衝撃が小さくないようだ。ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）日本代表が１７日、宮崎で行った広島との強化試合で０－７の完敗を喫したことに関し、日本代表と日本メディアは心配を隠さなかった。

この日、日本代表はエースの田中将大（楽天）と内海哲也（読売）を登板させたが、打線が３安打に終わり、完封負けを喫した。山本浩二監督は「完敗だった。今日は許すが、次からは許さない」と怒りを表した。

山本監督は１８日の西武戦が雨天で中止になると、当初１８日に予定していた２８人の最終エントリー確定を２０日の紅白戦後に行うと明らかにした。スポーツ報知は「このままではいけないというコーチングスタッフの心配が深まった」とチーム内の雰囲気を伝えた。


◇投手は不振と負傷

この日、日本代表の先発・田中は２イニングを投げ、２失点で降板した。直球の最高球速は１４５キロだったが、制球に苦しんだ。東尾投手コーチは「公式球適応の問題」とし、「田中をはじめ、投手のボールがホームプレート付近でやや浮くような現象を見られた」と説明した。

投手のけがも問題だ。右肩に違和感がある前田健太（広島）はこの日、広島の先発で登板し、日本代表の打者を２イニング無失点に抑えたが、内容は良くなかった。日本メディアは前田の投球に関し、「重心が高かった。別の人が投げているようだった」と評価した。

直球はほとんど１３０キロ前後だった。さらに日本代表の抑え投手に内定した浅尾拓也（中日）の右肩の回復が遅れていることも山本監督の悩みだ。



＜Ｗ憂Ｃ＞強化試合で完敗の屈辱…衝撃の日本代表、解決方法は？（２）

【特集】２０１３ワールド・ベースボール・クラシック