元プロ野球選手のチョ・ソンミン氏（４０）が自殺した翌日の７日、釜山で一晩のうちに７人が自殺し、「ウェルテル効果」ではないかという見方が出ている。

「ウェルテル効果」とは、ゲーテの小説「若きウェルテルの悩み」が出た１８世紀末、欧州で主人公ウェルテルを模倣した自殺が急増したことで付けられた名前だ。

９日の韓国国内の報道によると、釜山で７日、自殺で２人の息子を亡くした６０歳代の女性が、幼い孫に「祖母さんがいなくてもしっかり生きてほしい」という遺書を残して自殺した。このほか、うつ病で治療を受けていた５０歳代の女性、事業の失敗を悲観した５０歳代の男性、２０歳代の女子大生など、計７人が一晩のうちに自殺した。


自殺予防協会によると、実際、有名芸能人が自殺すれば、その後、明確に自殺者が増えているという。０５年から０８年まで有名芸能人の自殺後２カ月間の自殺者数を分析したところ、平均６００人にのぼった。