「アリラン、アリラン、アラリヨ~」
5日午後9時20分(現地時間)、フランスパリにあるユネスコ(国連教育科学文化機構)本部に重要無形文化財第57号京畿(キョンギ)民謡保有者であるイ・チュンヒ名唱が歌う「アリラン」が鳴り響いた。この日開かれたユネスコ第7回無形遺産委員会が韓国の代表伝統民謡「アリラン」のユネスコ人類無形遺産登載を発表した後に続いた短い祝賀公演だ。これで韓国は宗廟(チョンミョ)の祭礼・祭礼音楽、パンソリ、江陵(カンヌン)端午祭などをはじめとして計15件に達する人類無形遺産を保有することになった。
アリランの人類無形遺産登載は特別な意味を持つ。アリランが単に韓国の一部地域に伝えられる民謡ではなく、北朝鮮はもちろん中国の朝鮮族など外国に居住する同胞まで共有する民族全体の文化遺産であるためだ。実際、中国は昨年10月、朝鮮族の代表的民謡であるアリランを国家級無形遺産に選定するなど、自国の文化として吸収しようとする努力を続けてきた。公式的な動きはないが北朝鮮が韓国のアリラン単独登載に対して異議を提起する可能性もある。
◆中国を防げ=文化財庁は2009年8月、「旌善(チョンソン)アリラン」の登載申込書をユネスコに提出した。だが、他の無形文化遺産に優先順位で押されながら審査対象がならなかった。アリランの登載が至急になったのは2011年、中国が「朝鮮族阿里郎(アリラン)」を自国の国家級無形遺産として発表してからだ。
文化財庁は中国のこのような動きに対応して今年1月、アリランを登載優先審査対象に選定した。 6月には「旌善アリラン」の範囲を拡大して登載対象をリフレーンが「アリラン、アリラン、アラリヨ」で終わる「全国民のアリラン」に修正した申込書を提出した。当初、文化財庁は南北共同でアリランの登載を推進しようとした。しかし日程が差し迫るうえに北朝鮮との交流が円滑でなく、この計画は失敗に終わった。
アリラン専門家であるカン・ドゥンハク江陵原州(カンヌンウォンジュ)大学教授は「中国が朝鮮族の文化を中国遺産の1つに認めること自体に問題があるとみることはできない。ただ韓国人にとって象徴的な意味を持つアリランに対して中国が先にユネスコ登載を申請した場合、大きい混乱を引き起こす可能性がある」と話した。
◆ユネスコ文化戦争=ユネスコ文化遺産は自国文化を世界の共通遺産と認められるという意味だ。 国民に自尊心を植え付けることができる。世界各国がユネスコ文化遺産登載に総力を挙げているのはこのためだ。特に無形文化遺産の場合、韓・中・日アジア3国の競争が激しい。現在最も多いユネスコ無形文化遺産を保有した国は中国(29個であり、日本(20個)、韓国(15個)がその後に続いている。特に中国の場合、国際的に頭角を現わし始めた最近数年間に登載数が急激に増加した。韓国の事情もあまり変わらない。
イム・ドンヒ文化財委員会無形文化財分科委員会委員長は「ユネスコを舞台に各国が文化戦争を行っているということ」としながら「この競争でどんな実利を得るのかとともに今後これら文化遺産をどのように育てて保存し、世界共同の遺産として伝承していくのかともに悩んでいかなければならない」と話した。
文化財庁は今回の登載を契機に▼アリラン国家無形文化遺産指定▼アーカイブ構築▼常設・企画展示▼国内外定期公演の開催▼学術調査・研究支援などアリランの伝承・保存のための政策を推進する計画だ。
5日午後9時20分(現地時間)、フランスパリにあるユネスコ(国連教育科学文化機構)本部に重要無形文化財第57号京畿(キョンギ)民謡保有者であるイ・チュンヒ名唱が歌う「アリラン」が鳴り響いた。この日開かれたユネスコ第7回無形遺産委員会が韓国の代表伝統民謡「アリラン」のユネスコ人類無形遺産登載を発表した後に続いた短い祝賀公演だ。これで韓国は宗廟(チョンミョ)の祭礼・祭礼音楽、パンソリ、江陵(カンヌン)端午祭などをはじめとして計15件に達する人類無形遺産を保有することになった。
アリランの人類無形遺産登載は特別な意味を持つ。アリランが単に韓国の一部地域に伝えられる民謡ではなく、北朝鮮はもちろん中国の朝鮮族など外国に居住する同胞まで共有する民族全体の文化遺産であるためだ。実際、中国は昨年10月、朝鮮族の代表的民謡であるアリランを国家級無形遺産に選定するなど、自国の文化として吸収しようとする努力を続けてきた。公式的な動きはないが北朝鮮が韓国のアリラン単独登載に対して異議を提起する可能性もある。
◆中国を防げ=文化財庁は2009年8月、「旌善(チョンソン)アリラン」の登載申込書をユネスコに提出した。だが、他の無形文化遺産に優先順位で押されながら審査対象がならなかった。アリランの登載が至急になったのは2011年、中国が「朝鮮族阿里郎(アリラン)」を自国の国家級無形遺産として発表してからだ。
文化財庁は中国のこのような動きに対応して今年1月、アリランを登載優先審査対象に選定した。 6月には「旌善アリラン」の範囲を拡大して登載対象をリフレーンが「アリラン、アリラン、アラリヨ」で終わる「全国民のアリラン」に修正した申込書を提出した。当初、文化財庁は南北共同でアリランの登載を推進しようとした。しかし日程が差し迫るうえに北朝鮮との交流が円滑でなく、この計画は失敗に終わった。
アリラン専門家であるカン・ドゥンハク江陵原州(カンヌンウォンジュ)大学教授は「中国が朝鮮族の文化を中国遺産の1つに認めること自体に問題があるとみることはできない。ただ韓国人にとって象徴的な意味を持つアリランに対して中国が先にユネスコ登載を申請した場合、大きい混乱を引き起こす可能性がある」と話した。
◆ユネスコ文化戦争=ユネスコ文化遺産は自国文化を世界の共通遺産と認められるという意味だ。 国民に自尊心を植え付けることができる。世界各国がユネスコ文化遺産登載に総力を挙げているのはこのためだ。特に無形文化遺産の場合、韓・中・日アジア3国の競争が激しい。現在最も多いユネスコ無形文化遺産を保有した国は中国(29個であり、日本(20個)、韓国(15個)がその後に続いている。特に中国の場合、国際的に頭角を現わし始めた最近数年間に登載数が急激に増加した。韓国の事情もあまり変わらない。
イム・ドンヒ文化財委員会無形文化財分科委員会委員長は「ユネスコを舞台に各国が文化戦争を行っているということ」としながら「この競争でどんな実利を得るのかとともに今後これら文化遺産をどのように育てて保存し、世界共同の遺産として伝承していくのかともに悩んでいかなければならない」と話した。
文化財庁は今回の登載を契機に▼アリラン国家無形文化遺産指定▼アーカイブ構築▼常設・企画展示▼国内外定期公演の開催▼学術調査・研究支援などアリランの伝承・保存のための政策を推進する計画だ。
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