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中国が旧関東軍731部隊跡地の世界遺産登録を推進

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

中国政府が世界遺産登録候補に選定したハルビンの旧関東軍731部隊跡。

中国政府が旧関東軍731部隊の跡地をユネスコ世界遺産登録推進候補に確定した。日本と中国のメディアによると、中国国家文物局は17日、731部隊があった跡地と紫禁城を含む北京の都心一帯など45カ所を世界遺産登録に向けた候補対象に選定した。731部隊があった黒竜江省ハルビン市など地方政府が世界遺産登録を推進したことはあるが、中央政府が正式に登録候補に上げたのは今回が初めてだ。

これは特に尖閣諸島(中国名・釣魚島)領有権をめぐり争っている日本に対し中国政府が「歴史カード」を本格的に活用しはじめたという意味もある。中国はこれまで、「原爆が投下された広島の原爆ドームも世界遺産に登録されているだけに、731部隊駐留地も十分な資格要件を備えている」と主張してきた。

731部隊の跡地は旧日本軍が細菌兵器開発と実用化を目的に設置した関東軍部隊が駐留した場所を指す。日本は1936年から45年夏まで戦争捕虜になったりその他の理由で拘束された朝鮮人、モンゴル人、中国人など3000人余りの「丸太」に各種細菌実験と薬品実験などを行った。


731部隊は悪名高い「東洋のアウシュビッツ」として知られる。アウシュビッツ収容所はナチスドイツが1940年代初めに設置しユダヤ人を大量虐殺したところで、ユネスコが78年に世界遺産に登録して保存している。731部隊跡地が世界遺産に登録されれば日本の反人類犯罪行為が永久に記録される効果がある。

中国はこれまで731部隊跡地の保護を強化してきた。黒竜江省とハルビン市は人民代表大会常務委員会議決を経た「中国侵略日本軍第731部隊遺跡地保護条例」を昨年11月から施行している。この条例により731部隊跡地保護区域は部隊本部だけでなく細菌弾製造倉庫、当時の日本領事館、野外実験場などに拡大している。日本は第2次世界大戦に敗れ撤収しながら731部隊の施設の大部分を爆破し証拠を隠そうとしたが、731部隊本部の建物などは残っている。ハルビン市は2002年から世界遺産登録申請を計画していた。

この日中国国家文物局は南北約8キロメートルの中軸線を中心に左右対称に広がる北京の町並み全体に対しても世界遺産登録候補に選定した。北京市は世界遺産登録のために旧市街地の外壁と故宮を囲む壁にあったレンガの城門など約100軒の建物を対象に再建復旧作業を始めている。



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