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羅老号打ち上げ「失敗原因を補完、今回は成功の可能性高い」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国航空宇宙研究院の金承祚(キム・スンジョ)院長。

ロケット羅老(ナロ)号打ち上げを控えた24日、韓国航空宇宙研究院の金承祚(キム・スンジョ)院長は緊張していた。1度目と2度目の失敗原因と推定される問題点を補完し15万個に達する部品のエラーを防ぐため精密に点検しているといった。

金院長は、「2度の失敗のため負担感が大きいが、3度目の打ち上げを必ず成功させ国民に自負心を抱かせたい」と話した。金院長はソウル大学機械航空工学部教授に在職中だった2009年に羅老号の1度目の打ち上げが失敗した際に事故調査委員を務め、昨年6月に院長に就任した。

――羅老号打ち上げ準備は完ぺきか。


「韓国とロシアの技術陣と各産業体から来た人材300人余りが点検に点検を重ねている。ロシア技術陣は先月の106人から現在は180人余りに増えた。今回が羅老号としては最後なのでプレッシャーも大きい」

――1度目と2度目の打ち上げ失敗原因に対する補完は。

「2009年の1度目の打ち上げ時は韓国が作ったフェアリングのひとつが分離せず失敗した。電気放電が原因だったが、その後400回を超える試験を通じ問題点を確実に直した。ロケット内部の爆発で失敗した2010年の2度目の打ち上げ時は韓国とロシアが責任の所在をめぐり1年にわたり争った。しかしいまは双方とも補完を終えた。韓国は飛行終端システムを、ロシアは1段ロケットを改善した」

――今度は100%成功できるか。

「成功確率が何%だと断定するのは難しい。ロケットに使われる部品は15万個を超える。すべての点検を完ぺきに終わらせても飛行過程で失敗することもある。だが2回の失敗を通じて成功の可能性はさらに高まったと考える」

――それでも失敗するならば。

「科学は失敗の歴史だ。絶えず挑戦し、また挑戦しなければならない」

――羅老号打ち上げを通じて私たちが得るものは。

「独自のロケット開発のための踏み石になった。羅老号打ち上げ以前は政府レベルのロケット開発プロジェクトは全くなかった。羅老号打ち上げを準備しながらロシアからロケット設計と運営、打ち上げ場建設技術を確保した。おかげで韓国のロケット技術水準は羅老号開発以前は先進国の46%水準だったが2009年には84%に向上した」

――韓国の宇宙開発水準は現在どの程度か。

「米国ではすでに商業宇宙観光時代が開かれた。もうすぐ宇宙を旅行し宇宙に基地を作る時代がくる。韓国にも衛星や人を輸送できるロケットがあるならば世界市場で競争できる。産業化が遅れた韓国が宇宙開発にも遅れをとるならば未来の競争で生き残ることはできない。2021年の完了を目標に1.5トン級衛星を打ち上げられる国産3段ロケットを開発中だ」。



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