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金正日死去後、金敬姫・張成沢夫婦が権力の前面に登場

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
金正恩の叔母・金敬姫(キム・ギョンヒ)党軽工業部長(65)とその夫の張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長(65)が、金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去に再編されている北朝鮮権力の前面に登場した。

朝鮮中央テレビは25日、金正恩(キム・ジョンウン)労働党中央軍事委副委員長(27)が前日、錦繻山(クムスサン)記念宮殿を参拝する場面を伝えながら、大将階級章を付けた軍服姿の張成沢の姿を映し出した。張成沢が軍服を着用した姿が公開されたのは初めて。金正恩の左側の李英浩(リ・ヨンホ)総参謀長のすぐ隣の席にいた。

遺体公開初日(20日)に2列目に立っていた金敬姫部長は、23日には最前列に出てきた。19日に発表された葬儀委員名簿では15位だったが、20日と23日の参拝では順序が5位に急上昇した。金正日死去後1週間に起きた急激な権力移動現象だ。金正日の家族の「金-張夫婦」の地位が大きく高まったのだ。


これを根拠に一部の人は、2人の摂政を軸にした軍部集団指導体制を予告しているが、北朝鮮の統治構造上、現実性は低いとみられる。その代わり集団補佐体制の中心軸に2人が立ったという解釈が説得力を持つ。

08年8月に金正日が脳卒中で倒れた後、張成沢は金委員長の妹で夫人の金敬姫とともに、最高権力者のすぐそばで、公式肩書を持つ権力者の接近を統制しながら、側近としての権力を固めた。金敬姫は09年から金正日の現地視察に影のように随行した。

かつて金正日の長男・金正男(キム・ジョンナム、40)を支えてきたと伝えられた張成沢は、病床の金正日に「三男・金正恩を後継者で選択すべき」と建議したと知られている。張成沢は金正恩が09年1月に後継者に内定した後、最高人民会議第12期第1次会議で国防委員に選出され、昨年6月には国防委副委員長へと超高速昇進した。

しかし大将の称号は受けられなかった。昨年9月、党代表者大会で、甥の金正恩、夫人の金敬姫、崔竜海(チェ・ヨンヘ)党秘書(61)に「大将」称号が与えられた時、脱落した。当時、金正日が「パルチザン革命血筋」である金敬姫と崔竜海に大将称号を与えたことで、金正恩の後見グループ間のバランスを取ろうとしたという分析だ。

したがって今回の張成沢への大将称号付与をめぐっても、2つの解釈が出てくる。すでに軍部に味方を置いている張成沢の権力掌握過程という見解と、叔母の夫に対する金正恩の配慮という見方だ。

鄭成長(チョン・ソンジャン)世宗(セジョン)研究所首席研究委員は「金正恩が全体権力を実質的に継承した状況で、初期に中心的な役割をした張成沢に適切な配慮をする必要があったはず」とし「大将・張成沢にすぐ力が傾くとは考えられない」と述べた。



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