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“金正恩大将”命令1号…軍権を完全掌握?(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮が19日、金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去を発表する直前、全軍に「金正恩(キム・ジョンウン)大将命令1号」を下した。

韓国政府の当局者は21日、「金正恩大将命令1号は、全軍が訓練を中止して直ちに所属部隊に復帰しろという内容」とし「金正恩が軍事力を完全に掌握したことを見せる端的な例」と述べた。金正恩が「金正日死後の北朝鮮」を、自身の唯一の職責である党中央軍事委副委員長の名前で率いていくことを予告する部分でもある。

金正日は金正恩後継確立のための核心作業として、金正恩を昨年9月に党中央軍事委副委員長に任命した。党中央軍事委は北朝鮮人民軍を掌握し、軍事政策を総括するところだ。金正日は最近、健康が悪化すると、党中央軍事委員会に第1副委員長を新設し、その席に金正恩を座らせようとしたという事実が最近明らかになった。


政府当局者は21日、「北朝鮮が今月末または来年初めに党全員会議など手続きを通して、金正恩の職責を第1副委員長にしようという情報が入っていた」と述べた。また「趙明禄(チョ・ミョンロク)の死後、国防委員会(委員長・金正日)第1副委員長が空席になっていたが、‘後継者は神的な存在’という北朝鮮式の観点で、参謀らが就いた地位は通さず、党中央軍事委第1副委員長の職責を新設しようとした」と付け加えた。

今後、北朝鮮政局で党中央軍事委員会が注目される理由は、まず金正日が生前、軍を重視する先軍政治を実施したという点だ。北朝鮮権力の核心である党で軍部をコントロールする中央軍事委員会を活用するのが最も容易ということだ。

何よりも中央軍事委員会の人的構成を考慮すれば、最も早い時期に金正恩体制を安定化できるという側面もある。中央軍事委は死去した金正日が委員長を務め、金正恩と李英浩(リ・ヨンホ)総参謀長が副委員長を、金英春(キム・ヨンチュン)人民武力部長をはじめ、陸・海・空軍指揮者、国防委員会・党の実力者がそろっている。後見の役割をすると予想される張成沢(チャン・ソンテク)党行政府長兼国防委副委員長と崔竜海(チェ・ヨンヘ)党秘書も委員として活動している。構成員が国防委員会と党、軍の高位職を兼ねていて、国政運営のコントロールタワーの役割が可能ということだ。

チョン・チャンヒョン国民大兼任教授は「昨年9月の第3次党代表者会で党体制を整備し、中央軍事委員会の権限を強化した側面がある」とし「これは金正恩に権力を譲るという前提で取った措置と考えられる」と述べた。軍部を重視する社会主義体制の属性上、軍部掌握を優先課題としたのだ。



“金正恩大将”命令1号…軍権を完全掌握?(2)

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