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北朝鮮が「桃太郎」放送…金正恩を美化?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の放送がおかしい。 先月、半裸の女性が入浴する場面を放送したのに続き、今月に入って日本アニメと中国映画を放映した。 北朝鮮放送が「不倶戴天の敵」と見なす日本のアニメを放送したのは初めて。この日本アニメは日本の軍国主義精神が込められているため、衝撃として受け止められている。 中国映画は米国との関係改善を描いており、破格的な変化とみられる。

これを放映したのが体制宣伝の手段として活用される朝鮮中央テレビという点でさらに注目される。 朝鮮テレビは厳格な検閲と統制を受ける。 映画の放送はほとんど北朝鮮で制作されたものだ。

NK知識人連帯によると、北朝鮮は今月初め、朝鮮テレビを通して、日本アニメの桃太郎伝説を放送した。 桃太郎伝説は日本的な特徴が入った国民説話。 全国各地に銅像が置かれるほど日本のイデオロギー的な象徴性が強い。 この説話は桃から生まれた桃太郎が鬼ケ島を征伐し、島の宝を持ち帰るというストーリーだ。


日本の代表的な民俗学者である高木敏雄氏は「桃太郎の鬼ケ島征伐は日本人の対外進出精神を主張した明治時代と軌を一にする」と分析した。 桃太郎の征伐を助けた猿やキジなどは日本の天皇(桃太郎)に忠誠を誓う日本国民の代入と解釈される。

こうしたアニメが北朝鮮で放送されたのは破格だ。 これに関し北朝鮮通信員は「桃太郎を金正恩(キム・ジョンウン)大将に美化したもの」と話した。 金正恩の存在感を浮き彫りして、深刻な生活苦による散漫な民心を収拾するための意図的な放送ということだ。

今月4日には朝鮮テレビが中国で制作された映画を放送した。 この映画は、米国と中国の関係が競争と対立から相互協力的な関係に転換し、これを通して国際社会の問題を共同で解決するという内容だ。

これに関し、NK知識人連帯の北朝鮮通信員は「この映画が放送された後、北朝鮮住民の間に『今はもう改革しようということか』という声が出ている」と伝えた。

イ・スンホ記者





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