気がかりなのは、このところ急速に肥大化し、増長している中国の国営企業である。WTO(世界貿易機構)のドーハラウンドが失速したのも、中国(とインド及びロシア)の国営企業が欧米の多国籍企業と裏で従来の貿易ルールとは異なる取り決めをし、ガット原則を虫食い状態にしてしまったことが指摘されている。(マッキンゼー報告書『次ぎに何が起こるのか 次代をつくる5つの革新の決定要素』、2010年)
いまの中国には、かつて江沢民・朱鎔基コンビが、中国の改革・開放を推し進めるため、中国をWTOに加盟させ、それを“外圧”として使ったようなダイナミックな戦略論は影を潜めている。
【コラム】TPPは21世紀のブレトンウッズ体制(1)
いまの中国には、かつて江沢民・朱鎔基コンビが、中国の改革・開放を推し進めるため、中国をWTOに加盟させ、それを“外圧”として使ったようなダイナミックな戦略論は影を潜めている。
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