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<韓米FTA>「売国奴!」警察官、違法デモ隊から暴力受ける

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

26日夜、「韓米FTA反対集会」解散を呼びかけようとしていたソウル鍾路(チョンノ)警察署のパク・ゴンチャン署長の頭部に伸びる集会参加者の手。

一方では法律をつくる国会議員が違法デモを行い、もう一方では国会議員が作った法律を執行する警察官が違法デモ隊に殴られる国。2011年11月26日の大韓民国、首都ソウルの現実だ。

ソウル光化門(クァンファンムン)で、韓米自由貿易協定(FTA)批准に反対するデモ隊から暴行を受けたソウル鍾路(チョンノ)警察署のパク・ゴンチャン署長は27日、中央日報との電話で、「警察が堂々と集会の主催者に会い、早期解散をお願いするのは当然のこと。崩れた法秩序を回復するためにも、いつでも(同じことを)する用意がある」と述べた。

--今の心境は。


「惨めだ。所轄警察署長として職分を果たそうとしたことだ」

--無理に行ったという指摘もあるが。

「(そういう指摘は)警察署長としての自尊心を傷つけるものであり、これまで原則を守って警察生活をしたすべてのことを侮辱するものだ」

「韓米FTA阻止汎国民運動本部」(共同代表、イ・ガンシル進歩連帯代表、キム・ヨンフン民主労総委員長)は26日午後6時40分から、ソウル世宗路(セジョンロ)世宗文化会館前で「韓米FTA反対汎国民ろうそく追悼集会」を開いた。

民主党・民主労働党・創造韓国党・国民参与党・進歩新党などが「野党5党合同政党演説会」を名目に、事実上デモ場所を提供したのだ。現行法上、政党演説会は集会申告の対象でない点を利用した便法だった。

警察がこの日の演説会を違法デモと規定し、解散を呼びかけ、暴行事件が発生した。午後9時30分ごろ、民主党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)最高委員がデモ隊で演説していた際、パク署長がデモ隊列の先頭にいた野党5党代表と会うため、光化門広場の入口に向かって歩いていった。

この時、パク署長を見たデモ参加者が「売国奴」などと言いながら暴行し、階級章もむしり取った。一部の人はパク署長を趙顕五(チョ・ヒョンオ)警察庁長官と勘違いし、「売国奴の趙顕五だ」と叫んだ。

パク署長が暴行を受けたところは、08年の「BSE(牛海綿状脳症)ろうそくデモ」当時、デモ隊が青瓦台(チョンワデ、大統領府)に向かって行進しようとしたものの、警察が障害物として設置したコンテナボックスで阻まれた場所の近くだった。ろうそくデモ隊は警察のコンテナボックスを「明博(ミョンバク)山城」と呼んでからかった。

パク署長が全治3週間の診断を受けるなど、この日のデモで警察38人が負傷した。警察はパク署長に暴行を加えた疑いでキム容疑者(54)を27日、緊急逮捕した。趙顕五警察庁長官は「公権力に対する挑戦を容認してはならない」と述べた。

◇デモ隊の中にいた政治家

金鎮愛(キム・ジンエ)、朴映宣(パク・ヨンソン)、李鍾杰(イ・ジョンゴル)、鄭東泳(チョン・ドンヨン)、鄭範九(チョン・ボムグ)、千正培(チョン・ジョンベ、以上、民主党)、金先東(キム・ソンドン)、李正姫(イ・ジョンヒ、以上、民主労働党)、趙承洙(チョ・スンス、無所属)、シム・サンジョン(元進歩新党代表)、千皓宣(チョン・ホソン、国民参与党)。



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