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「円高はピーク」の認識広まる…円建て融資が急増

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国の中小企業がまた円建て融資を求めている。先月末に国民銀行・ウリィ銀行・新韓銀行・ハナ銀行・中小企業銀行の5行の円建て融資残高は7589億円となり、1カ月前より29億円増えた。2008年10月に61億円の増加を記録して以降で最大の増加だ。最近円建て融資規制が強化された点を考慮すれば少なくない増加幅だ。現在円建て融資の施設資金は中小製造業者だけ、運転資金は実需要資金だけ受けることができる。

5行の円建て融資残高は2008年11月末の9323億円をピークに急減した。金融危機で円が急騰し需要が急減したためだ。ところが9月末に円が1500ウォン水準を突破した後で雰囲気が変わった。「もう円高はピークではないか」という認識が広がったのだ。

これにより、円が高いいま円建て融資を受け、円が安くなってから返済しようという中小企業が出てきた。為替相場でも儲け、金利でも利益を得られるというのだ。銀行の外貨建て融資担当者は、「先月はウォン資金があるのに為替差益を狙って預金を担保に円建て融資を受けるケースが多かった」と話す。


だが、円下落を期待して円建て融資を受けることに対しては銀行も懐疑的だ。ある銀行の副頭取は、「中小企業に円建て融資をいつ返すのか尋ねれば、『円が1100ウォンになれば返す』というが、これでは中小企業から絶対抜け出せない」と言い切った。本業ではなく為替相場で利益を出そうとするのは危険な考えという指摘だ。実際2006~2007年に円建て融資を受けた中小企業は2倍に増えた借入金の圧迫にまだ苦しめられている。



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