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【コラム】ベンチでも代表入りしたいというベッカム…韓国選手は?

ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版
歳月が流れても変わらないものがある。太極マークの価値もその一つだ。スポーツ選手が胸につける太極旗(テグッキ、韓国の国旗)は汗の結実、一族の栄光、そして神聖な義務を意味する。特に5000万人の国民に無条件に愛されるサッカー国家代表は、他の種目の選手からも羨望される特別なところだ。

しかし孫弘敏(ソン・フンミン、19、ハンブルグ)の父ソン・ウンジョンさん(49)の考えは違うようだ。ソンさんは12日、記者らの前で、パク・テハ代表チーム首席コーチに電話をかけた。息子の実力はまだ国家代表レベルではないので選ばないでほしいと伝えた。所属チームで安定した地位を築き、国家代表チームでもフル出場できるほどになった時に合流すればいい、とも話した。ソンさんは意図的に記者らがいる前で激しい言葉を混じえながら話した。

父親の気持ちは理解できる。ドイツからシーズン中に返ってきた孫弘敏は代表チームの主力選手ではない。所属チームで集中してプレーできないと考えることだろう。しかしプロ選手の経歴まで持つ‘サッカー人’ソン・ウンジョンさんの言動に、品位やサッカーを尊重する心、愛が見られないのは残念だ。


「10分ほど使うくらいなら最初から呼ぶな」というような要求は、今この瞬間にも太極マークを夢見ながら汗を流している幼少年選手に良くない影響を与える。主演、助演に関係なく世界各地から駆けつけるほかの代表選手に対する侮辱でもある。主力としてプレーしたいのはみんな同じだ。選手の選抜と起用は代表チーム監督の任務であり権限だ。ソンさんももこの事実を知らないはずはない。

孫弘敏は1月のアジアカップ大会期間中、朴智星(パク・チソン、30、マンU)と同じ部屋を使った。趙広来(チョ・グァンレ)代表チーム監督が与えた‘特典’だ。このおかげで朴智星からサッカーはもちろん、体の管理やメディアに対応する方法を学んだ。今でも代表チームには手本となる先輩が多い。ファンは短い出場時間でも中継画面に登場した孫弘敏を見て喜んでいる。ブンデスリーガでも‘代表選手’として孫弘敏の価値を‘脱落選手’としての孫弘敏をより高く評価するはずだ。

チャ・ドゥリ(31、セルティック)は13日、自分のCLOGにコメントを残した。「ベンチでもいいから代表チームに行きたい」というスーパースターのデビッド・ベッカム(36、イングランド)と自分の代表チーム復帰過程を説明しながら、「最近の若い選手は太極マークの価値と意味をよく知らないようだ」と遺憾を表した。

06年ドイツワールドカップ(W杯)で代表落ちの痛みを経験した先輩の忠告には重みがある。大韓民国代表選手は選ばれた人たちだ。また、選手にとって太極マークは選択でなく運命だ。

キム・ジョンリョク・サッカーチーム長



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