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【コラム】鉄道先進施設より先進マインドを導入せねば

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
KTXは韓国の鉄道史に大きな発展をもたらしたが頻繁に起こる故障や事故で安全性に対する懸念ももたらしている。開通後1年間で20件余りだった事故は昨年と今年はそれぞれ53件と38件に急増した。特に先月30日の踏切での自動車衝突事故は単純に機械的な欠陥と故障を超え全体の管理システムの問題を露呈した。

鉄道先進国の技術とシステムを導入してきたがそれだけの安全が担保されない理由は何だろうか。「先進鉄道技術」を取り入れながらも彼らが持つ「先進マインド」は導入しなかったためだ。

欧州の汽車旅行地としてベストに選ばれるスイスの場合、各種観光列車と高速列車が入り交じり、世界で最も古く、最も複雑な鉄道システムを持った国だ。特に年間を通じて雪が頻繁なアルプス地域に挟まれており、1日平均約95万人が利用する。こうしたスイス鉄道庁がこの7年間に深刻な事故を起こさず世界で最も安全な鉄道とされる要因は何か。スイス鉄道庁の「安全に対処する姿勢」だ。


スイス鉄道庁(SSB)は毎年発刊する社会責任報告書の安全報告を強化し、大小の鉄道故障および事故原因を詳細に分析する。過去数年の事故頻度増加と減少、事故原因(乗客不注意、職員のミス、列車の誤作動など)が細かく記録されている。職員らの安全マインドを鼓吹させるために2010年1年間だけで「安全ワークショップ」を2000回以上実施した。

機器の欠陥と安全上の問題が報告されてから速やかに措置されたり追加フィードバックがされないことを補完するため、エラー管理システムを整備した。整備されたエラー報告体制には列車の欠陥やエラーが発生したところ、あるいは追加改善事項の把握、提案、修正、結果報告まで欠かさず誰でも確認できるようにした。各担当者らの間のコミュニケーションを円滑にしたことはもちろん、責任の所在を明確にし処理結果をいつでもチェックすることができるようにして全体の安全管理をはるかに容易にした。

スイス鉄道庁も1990年代に頻繁な事故を体験しながらシステムと安全マインドをアップグレードして現在のように「安全な鉄道」という認識を持つようになった。韓国も「汽車旅行が最も安全な国」となるためには事前安全管理と予防が必須だ。



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