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【社説】不安なKTX…責任を取る人もいないのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
コレイル(韓国鉄道公社)が総体的な危機に直面している。ハードウェア(列車)とソフトウェア(人材)がともに故障し、国内外で不信感を招いている。高速列車は頻繁に事故が発生し、職員は安全不感症が深刻だ。市民は繰り返し問題が生じる列車に不安を感じ、韓国産高速列車「KTX山川」の導入を検討している外国は事態に注目している。コレイルがKTX山川の製作会社「現代(ヒョンデ)ロテム」にリコールを要求して批判世論を避けようとする態度は、問題の核心を誤って導く。許准栄(ホ・ジュンヨン)コレイル社長はこうした状況になったことに対して無限の責任を感じなければならない。

今年に入ってKTXとKTX山川の事故と故障はとりわけ多い。毎日のように脱線、急停車、低速・遅延運行などが発生している。列車に乗るのが怖くなるほどだ。2月にはKTX山川が光明(クァンミョン)駅付近のトンネル内で脱線するというぞっとするような事故があった。しかしコレイルはその場しのぎの対応を見せた。「どこが事故なのか、人がけがでもしたのか。小さな故障にすぎないのに…」(許社長)という安易な状況判断も見られた。「事故鉄」という皮肉まで出てきていた時のことだ。

事故・故障の原因は機械的な欠陥にもあるだろうが、結局は人の問題だ。10日に発生した列車遅延事故はねじが緩んだコレイルの自画像をよく表している。運転士が非常ブレーキボタンの上に弁当かばんを載せたため運行が遅れるというあきれた事故だった。コレイル労組は原因を「許社長の職員5000余人の無理なリストラと外注の拡大」と主張している。放漫な組織を整備するのは正しい方向だ。しかし構成員との対話が不足していないか、人材配置がきちんと行われているのか確認する必要がある。


昨日コレイルはKTX山川に対する技術的な調査に入り、KTXの主要部品を早期に取り替えると発表した。遅れた感はあるが、問題を認めて改善に入ったのは幸いだ。KTX山川を米カリフォルニア州とブラジルに輸出するために欠陥を隠するのは正しくない。むしろ公開し、安全性を補強すれば、より大きな信頼が生まれる。欠陥のあるものを売った後、人命事故でも発生すれば国際的な恥となる。事故が起きてから悔やんでもどうにもならない。



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