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ニュートリノ(neutrino)検出装備が国内に構築された。これを受け、宇宙生成の秘密が込められたニュートリノの特性を把握する国際物理学界の競争で、韓国が一歩リードすることになった。
ソウル大物理天文学部のキム・スボン教授チームは全羅南道霊光(チョンラナムド・ヨングァン)原発付近の2カ所の地下にトンネルを掘り、ニュートリノ検出装備を設置した。政府研究費116億ウォン(約9億円)が投入された。国内に巨大なニュートリノ検出施設が建設されたのは今回が初めて。
2つのニュートリノ検出施設はそれぞれ霊光原発から290メートル、1.4キロ離れた地点に建てられた。原子炉で核分裂する際に出るニュートリノを近い距離と遠い距離で測定し、距離によってどれほど違うものに変わって消えたかを調べる。本格的な実験は7月に始まり、3年間の測定データを集めて分析することになる。
研究チームの目標はニュートリノが他のニュートリノに変わる比率の「変換定数」を測定することだ。ニュートリノの変換定数は3つある。2つは1998年に日本のスーパーカミオカンデ実験で明らかになっている。この実験の結果にノーベル物理学賞が与えられた。もし韓国研究チームが最後に残った一つの変換定数を明らかにすれば、有力なノーベル物理学賞候補になる可能性もある。
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