中国は今年に入り6回にわたり支払準備率を引き上げた。内外金利差を狙ったホットマネー流入と人民元の急騰を防ぐための迂迴的措置だった。しかし過剰流動性吸収には限界を見せた。これ以上上昇する物価を放置できないという判断の下、より強力な金利引き上げカードを持ち出したのだ。人民元切り上げとホットマネー流入という副作用を覚悟して拡張中心の通貨政策を“中立”基調に回すという意志を明確にしたものとみられる。
中国のサプライズ的金利引き上げはインフレへの懸念とともに、成長維持に対する自信もにじんでいる。中国が通貨政策の教科書に忠実な点も注視すべき部分だ。一般的に中央銀行は基準金利が目標値に達するまで2カ月ごとに着実に上げるのが定石だ。市場参加者が金利引き上げに備えて動くので金利政策の効果も大きくなる。また、中国は「口より足を見よ」という原則も忠実に守った。この前までは周小川中国人民銀行総裁が基準金利引き上げに否定的反応を見せたのも事実だ。それでもインフレが現実化するや果敢に基準金利を上げた。中央銀行の言葉よりも行動が重要だという事実を市場に刻みつけたのだ。
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