中国の中央銀行の人民銀行がクリスマスに奇襲的に基準金利を0.25%引き上げた。2年10カ月ぶりの利上げとなった10月19日に続くもので、インフレに対処しようとする中国政府の努力が強化されていることを示している。中国の11月の消費者物価上昇率は5.1%で、政策目標値の3.0%を越え28カ月来の最高値を記録した。
中国は今年に入り6回にわたり支払準備率を引き上げた。内外金利差を狙ったホットマネー流入と人民元の急騰を防ぐための迂迴的措置だった。しかし過剰流動性吸収には限界を見せた。これ以上上昇する物価を放置できないという判断の下、より強力な金利引き上げカードを持ち出したのだ。人民元切り上げとホットマネー流入という副作用を覚悟して拡張中心の通貨政策を“中立”基調に回すという意志を明確にしたものとみられる。
中国のサプライズ的金利引き上げはインフレへの懸念とともに、成長維持に対する自信もにじんでいる。中国が通貨政策の教科書に忠実な点も注視すべき部分だ。一般的に中央銀行は基準金利が目標値に達するまで2カ月ごとに着実に上げるのが定石だ。市場参加者が金利引き上げに備えて動くので金利政策の効果も大きくなる。また、中国は「口より足を見よ」という原則も忠実に守った。この前までは周小川中国人民銀行総裁が基準金利引き上げに否定的反応を見せたのも事実だ。それでもインフレが現実化するや果敢に基準金利を上げた。中央銀行の言葉よりも行動が重要だという事実を市場に刻みつけたのだ。
韓国銀行はこれまでワンテンポ遅れた金利対応で“後手対応”との非難をみずから招いた。ウインカーだけつけたまま右折はためらい通貨政策の信頼を傷つけた。中国の相次ぐ利上げは基準金利引き上げに微温的だった韓国銀行に相当な圧迫として作用することは明らかだ。国際原材料価格が急騰して韓国の物価にも非常灯がついた。いつになく韓国銀行の動きが重要だ。中国の洗練された金利政策を参考にする必要があるとみる。
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