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「若いヤツが私を殺そうとする」ウアンム閣事件後、金正男氏シンガポールに

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版



「若いヤツが私を殺そうとする」--。

2009年4月末、マカオにある金正男(キム・ジョンナム)氏の激昂した声が韓国情報網を鳴らした。金正男氏は急にシンガポールに身を隠した。「私を殺そうとする若いヤツ」に対して最近、北朝鮮を脱出した高位関係者は「ウアンム閣事件」を挙げた。概要はこのようだ。2009年4月初め、平壌中区域のウアンム閣に国家保衛部捜索チームが入った。異母弟であるキム・ジョンウンの指示だ。ウアンム閣は拉致された申相玉・崔銀喜夫婦が住んだレジデンス。1997年頃から金正男が安家として愛用した。金正男は平壌へ行けばここで支持勢力たちと「秘密パーティー政治」を開いた。保衛部は管理員数人を連行した後、パーティー出席人物を集中追求した。調査を受けた最側近の連絡を受けた金正男氏は身を隠した。2カ月後の6月5日、日本産経新聞は「北朝鮮の国家保衛部、4月3日、平壌内金正男側近数人を拘束」という記事を報道した。


金正男氏はウアンム閣事件後、身を伏せた。シンガポールで父と叔父の張成沢(チャン・ソンテク、金委員長の妹の金敬姫労働党軽工業部長の夫)労働党行政部長に助けを求めた。また海外メディアとインタビューの機会があれば「後継ぎに関心はない。静かに暮らす」という趣旨を繰り返した。

しかし夫人と内縁の妻、オーストリアに暮らす親戚のキム・オクスン氏のような人々には本心を打ち明けたという。特に昨年からキム・ジョンウンを「バカな子供」として「後継者の資格がない」と言っているのがマカオの金正男氏の知人たちを通じて把握された。資格がない理由には、いわゆる「血統の秘密」が含まれている。キム・ジョンウンの生母が知られたとおり、金委員長の妻、高英姫ではなく彼の秘書である金玉(キム・オク)という話だ。金正男氏は4日、記者に「そんなことを言ったことはない」と言ったが、マカオの知人たちに私的な集まりで言った発言を総合すればこのようだ。

「平壌音楽舞踊大学出身である金玉氏は 80年頃、喜び組から抜擢され、金正日の健康管理担当書記になり、続いて内縁関係に発展した。金玉は84年、男児を出産したが、彼がキム・ジョンウンだ。子供は高英姫(2004年死亡)の息子とされ、預けられた」という。情報消息筋は「キム・ジョンウンとのこんな関係のため金正男に亡命という単語が浮上し始めた」と言った。実際に最近、金正男が「エッフェル塔が見たい」と言った事実も捕捉された。

マカオでは金正男氏が最近、北朝鮮の状況に対して言ったことも伝えられた。金正日委員長に対して「父が認知症の症状を見せ始めてから業務をあまりしない」「過去、父がすべての仕事をする時は(北朝鮮が)いくら強硬でも、ある種のメッセージがあったが、今は一体何が何だか分からない」と言ったという。また「北朝鮮が外部に対しては問題がないふりをするが、事実は統制不能だ。軍と保衛部が忠誠競争といって互いに熱を上げるは何の中身もない」とも言ったという。





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