|
曺薫鉉九段と囲碁対局
“小沢囲碁”が与える全体的な感じは「曲線」よりは「直線」に近かった上、待つよりは先制攻撃するタイプだった。戦略家たちは一般的に曲線を好むが、小沢氏はむしろ大陸風のスケールの大きな豪放さとともに目標に向かった強い執着と粘りを見せた。それでも派手で感情的なスタイルではなかった。小沢氏は自分の挑戦と執着が失敗に陥ると直ちに反省し、迅速な撤兵と徹底した詰めで勝利を得た。
(●小沢アマ六段、○曺薫鉉九段) |
現在、日本棋院アマチュア六段である小沢氏は父から囲碁を学び、プロ棋士に正式に師事して5~6年になったと話す。小沢氏が曺薫鉉(チョ・フンヒョン)九段に4目を置いて7目勝ちしたのは確かに曺九段の温情によるものだろう。曺九段はほとんど正法だけで戦い、いわゆる相手を誘引する手法は使わなかった。曺九段も「経歴が短いのに立派な実力だ」と驚くほど、布石と流れで良い部分があった。囲碁と政治は「帳幕の中から千里を眺める」という点で一脈通じる。小沢氏が政治を通じて囲碁を理解した側面も無視することができないだろう。小沢氏は「一部分にだけ集中すればほかの部分が見えない。全体を見ることが重要だという点で、囲碁と政治は同じ」と述べた。対局は12日午後2時、ウェスティン朝鮮(チョソン)ホテル18階のスイートルームで始まり、約1時間10分行われた。
パク・チムン囲碁専門記者
この記事を読んで…