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◆モンゴルの韓国ビール=モンゴルの首都ウランバートルの駅近くには「ハイト通り」と呼ばれる一帯がある。ハイト関係者は、「多様な販促イベントを行い看板にハイトのロゴが入った店が多い」と紹介する。ハイトのシェアは17%で輸入ブランドでは1位だ。OBビールの「カス」はプレミアム級ビール市場で先頭を走る。「カス」は競合製品より20%高い値段がついている。それだけ誠意も込めた。OBはモンゴル輸出用コンテナに必ず断熱材を使う。10月から気温が氷点下30度まで下がり、ビールが凍ることがあるためだ。昨年の国産ビールの輸出は7万キロリットルを超えた。香港が61%、モンゴルが19%を占めている。
輸入ビールが多い日本と香港では現地人の嗜好に最大限合わせるローカライズ戦略で市場を広げている。OBが相手先ブランド生産方式で生産した「ブルーガール」は中国ビールの青島を押さえ香港のビール市場でシェア1位になった。ハイトは日本で人気の「第3のビール」商品として「プライムドラフト」を輸出する。第3のビールは麦芽を使わずにビールの味を出すアルコール飲料だ。
代表的な輸出商品として位置づけられる焼酎は毎年8万~9万キロリットルが輸出されている。酒類のなかでは唯一輸出額が1億ドルを超える。
韓国の酒が海外に輸出されるように、韓国人を取り込むための競争も激しい。特に日本酒の勢いがすごい。日本酒の輸入量は昨年1364キロリットルで、4年間で4倍に増えた。これに対しワインは人気がやや衰え昨年の輸入量は2万8770キロリットルと、前年より10%落ち込んだ。ウイスキー消費量は3万1000キロリットルでこの5年間で最も少なかった。
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