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放射性同位元素を生産する中型加速器の国産化に成功

医療用の放射性同位元素(ラジオアイソトープ)を生産できる中型加速器が国産化された。

韓国原子力研究院は30日、中型サイクロトロン(円形粒子加速器)の開発に成功したと発表した。政府の研究費75億ウォンが4年間にわたり投入された。これにより多様な医療用放射性同位元素を生産し、国内向けだけでなく海外に輸出する基盤を確保した。

国産中型加速器は、1.5ボルトの乾電池2000万個分に相当するエネルギーの30MeV(電子ボルト)まで水素粒子を加速できる。性能は同クラスの輸入製品に比べ1.5倍よいと研究チームは説明している。


国産中型加速器は韓国原子力研究院の井邑(チョンウプ)放射線研究所に設置され、2010年から放射性同位元素の生産に本格的に活用される。放射線同位元素は放射線を放出する物質で、病院では診断用として、産業現場では非破壊検査用として使われる。これまではほとんどの放射性同位元素を輸入に頼っていた。

今後この加速器で生産される放射性同位元素は、ポジトロン断層撮影装置(PET)、単一光子放射断層撮影(SPECT)用だ。ヨード-123のような放射性同位元素は甲状腺がんの診断に使われる。甲状腺がヨードを多く消耗することに着眼し開発された放射性同位元素だ。研究チームは今後、研究用と産業用の放射性同位元素を生産し、環境・宇宙・生命工学などの研究に活用していけるようにする計画だ。



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