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原則もビジョンもなかった日本…「クルーズ船の防疫失敗、今も繰り返している」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

日本では昨年2月のクルーズ船「ダイアモンド・プリンセス」号事態のときのような場当たり対応が続いている。

乗客の下船過程にも問題点はあった。19日から3日間にわたって合計1011人の乗客が下船したが、下船時には追加PCR検査を受けなかった。彼らは高速バスや新幹線など公共交通を使って全国各地に散った。乗客のうち249人が自宅に戻った後、異常症状を示し、このうち7人に陽性が確認された。無症状感染者を勘案すると、表に出てこなかった感染者はもっといる可能性がある。彼らが地域社会に感染を広めたかどうかに対する追跡調査は公開されたものがない。

クルーズ船の対応過程で明らかになったPCR検査不足、病床確保の困難などの問題は、過去1年間、日本の新型コロナ対応過程でも続いた。PCR検査をする民間企業が現れ、軽症患者や無症状者は病院ではなく指定ホテルで療養ができるようになったが、「非専門家が防疫行政を指揮しているという本質は変わらなかった」というのが専門家の指摘だ。岩田氏は「防疫に対する最終的な目標もなく患者が増えたら隔離をして、病棟が足りなくなったら病棟を増やすというような『場当たり処方』が続いた」と突いた。

日本政府はしかし「隔離は適切な措置だった」(菅義偉当時官房長官・2020年2月18日)という立場を変えたことがない。菅義偉首相は今月5日の国会で「新たな感染症への備えにも直結するので、しっかり検証していく」と明らかにした。日本政府はこの事件を機に、予算3000万円を投じてクルーズ船で感染症が発生した時の責任の所在を分担するための国際マニュアル作業を始めている。当時クルーズ船は英国国籍で、運営会社は米国、船長はイタリア国籍だった。


ダイヤモンド・プリンセス号は新型コロナの呪いから脱することができなかった。昨年11月、日刊新聞に全面広告を出して営業再開を知らせたが、その日はよりにもよって新型コロナ新規感染者数が歴代最大を記録した日だった。航海を再開するのは早くても今年7月以降になる見込みだ。


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