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東海市近隣海域で1カ月に53回の地震…規模大きくなり住民不安=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

[韓国気象庁 キャプチャー]

江原道東海市(カンウォンド・トンヘシ)近隣海域で今年に入り初めてマグニチュード(MM)4.0を超える地震が発生した。韓国気象庁が15日に明らかにしたところによると、この日午前6時27分ごろ江原道東海市北東52キロメートルの海域でM4.5の地震が発生した。震源の深さは31キロメートルと推定した。この1カ月だけで近隣海域で53回の地震が発生した。



揺れのレベルを示す計器震度は江原道(カンウォンド)と慶尚北道(キョンサンブクド)で3、忠清北道(チュンチョンブクド)で2と推定された。3は室内、特に上層階の人が顕著に感じ、停車した車が揺れる程度、2は静かなところにいたり建物上層階の少数の人が感じる程度だ。江原道消防本部によると、「家が揺れた」「何が起こったのか」などの通報が東海で8件、江陵(カンヌン)で6件、三陟(サムチョク)で4件の18件が寄せられた。被害発生の通報はなかったが、一部住民は不安を訴えた。


気象庁はこの日の地震は海底の逆断層で発生したと分析した。逆断層とは地殻プレートの境界で片側のプレートがもう一方のプレートの下側にずれ込むことをいう。気象庁のパク・スンチョン地震火山研究課長は「規模で見ると今回の地震が本震で、これに先立ち発生した地震は前震だった可能性が高い。当分余震が続くものとみられる」と話した。

専門家らは今回の地震がこれまで知られていない東海市北側の断層で始まったと推定した。地震発生地点が東海厚浦(フポ)断層や鬱陵(ウルルン)断層とは距離があるためだ。東海には海岸と平行した厚浦断層と鬱陵断層があるが、この断層は過去の地殻運動で韓半島(朝鮮半島)から日本が離れて行って形成された。

釜山経済大学環境地質学科のキム・ヨンソク教授は「鬱陵断層北端部分から北東へ向かう断層があるが、この断層と関連性があるとみている。この断層は国内報告事例がなく、探したところ日本の学者の報告資料があることを確認した。今回の地震が起きたところと関連した大きな断層が活性化すればM6の地震が発生する危険もある」と説明した。

専門家らは2011年の東日本大震災後に東海で地震発生頻度が増加していることに注目している。東海地域の地殻が弱まり以前より少ない力でも連鎖地震が起きやすい環境が作られたということだ。延世(ヨンセ)大学地球システム科学科のホン・テギョン教授は「東日本大震災後にそれまで地震が発生していなかった地域や深さで地震が観測されている。相次ぐ地震で海底断層面が弱くなった状況で応力が多く残っているならば、その力が弱くなった断層を割いてもっと大きな地震が発生する可能性もある」と話した。問題は海底のため断層情報がほとんどなく、今回の地震で応力が解消されたのかわからない点だ。

ホン教授はまた「日本列島が離れて行き東海に作られた地溝で地震が発生するが、この地溝が東海岸から60キロメートル内側に位置する、東海海底の浅いところで地震が発生し津波が起きれば10分以内に海岸を襲う恐れがあり備えなければならない」と警告した。

気象庁のユ・ヒドン庁長は「東海市近隣海域地震にともなう地域住民の不安解消に向け該当地域のモニタリングを強化し、24時間体制で地震監視・通知システムの稼動に万全を期したい。可能性は小さいがもっと大きな規模の地震発生は排除できないため関連機関は徹底的に準備しなければならない」と話した。



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