11月16日(現地時間)、ロシア軍が国営メディアを通じて公開したドローン攻撃の場面。[ツイッター キャプチャー]
キーウ市当局はこの日未明に20余機のイラン製ドローンが首都上空で確認され、このうち少なくとも15機が撃墜されたとテレグラムを通じて明らかにした。当局関係者は一部のインフラ施設と住居建物が損傷し、2人以上が負傷したと伝えた。また、労働者たちが電気および暖房の復旧作業を始めていると付け加えた。
ウクライナ国営電力会社ウクレネルゴは今回の攻撃によってキーウを含む全国10地域で非常停電が実施されたと明らかにした。一般家庭に対する電力供給再開には相当な時間が必要になる見通しだ。
ウクライナ空軍は、この日ロシアがアゾフ海の東からウクライナ各地に向けて発射した最小35機の自爆ドローンのうち30機を撃墜したと明らかにした。あわせてミサイルと自爆ドローンに対する迎撃率が徐々に高まっていると説明した。
今回の攻撃は16日にロシアが少なくとも76発のミサイル空襲を敢行して3人が亡くなりウクライナ各地で停電と断水が発生してから3日後のことだ。17日、ウクライナのゼレンスキー大統領は国民向け演説で、ロシアが開戦後にウクライナに向けて発射したミサイルが4000発以上になると話した。
一方、ロシアのウクライナ境界隣接地であるベルゴロド地域も2日連続で攻撃目標になった。ロシア国防省はこの日、ベルゴロド上空に米国製の高速対レーダーミサイル(HARM・High-speed Anti-Radiation Missiles)4機を迎撃したと明らかにした。HARMは航空機から地上に発射する空対地ミサイルで、最長145キロメートル離れたところから地上のレーダー波発信地を追跡して精密打撃する。
前日、ベルゴロド州のヴャチェスラフ・グラトコフ知事は同地がウクライナ軍の砲撃を受けて1人が死亡し8人が負傷したと伝えた。
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