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NYT「ウクライナ軍もクラスター爆弾使用」…民家にも破片

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ウクライナ軍が自国を全面侵攻したロシア軍を退ける過程で国際社会で禁止された「クラスター爆弾(Cluster munition)」を使用した状況が把握されたという主張があった。

ニューヨークタイムズ(NYT)は18日(現地時間)、ウクライナ軍が先月初め東部の小都市フサリウカ奪還作戦中にクラスター爆弾を発射したという証拠を入手した、と報じた。

取材陣はフサリウカのロシア軍野戦駐屯地付近でクラスター爆弾に使用されるロケットの破片を確認したと伝えた。フサリウカは麦畑で囲まれた農村の小さな都市で、ウクライナが発射した爆弾の弾頭は近隣の民家まで飛んだが死亡者はいないという。


NYTはウクライナ軍がロシア侵攻以降にクラスター爆弾を使用したのはこれが初めてとみられると伝えた。これに関連しウクライナ国防省は公式立場を表していない。

クラスター爆弾とは、一つの爆弾から多数の小型爆弾をばらまいて広範囲を無差別的に攻撃する武器。クラスター爆弾のうち20%ほどは空中で爆破せず、地雷として残るという。

交戦中の軍人だけでなく民間人の生命まで無差別的に脅かすため、2010年に約120カ国が「クラスター爆弾禁止条約(CCM)」を締結した。ロシアとウクライナはこの条約に加入していない。

これに先立ち国際社会とウクライナはロシア軍が民間人に向かってクラスター爆弾を使用したとし、これは戦争犯罪に該当すると糾弾していた。国連はロシアがウクライナを侵攻して以降、先月末までクラスター爆弾を少なくとも24回投下したとみている。

ウクライナ側は、ロシア軍が8日にウクライナ東部クラマトルスク駅に待機中だった民間人にクラスター爆弾を使用した、と主張した。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)はロシア軍がハルキウ(ハリコフ)とミコライウでクラスター爆弾を使用したと明らかにした。

ウクライナ軍のクラスター爆弾使用状況が把握されると、HRW側は「遺憾だ」とし「民間人を殺したり身体障害者にするクラスター爆弾の使用は許されない」と主張した。軍備管理協会(ACA)は「どちらであってもクラスター爆弾使用は非難されるべきだ」と強調した。

NYTはウクライナが自国の民間人を犠牲する武器まで使用したことについて「戦争が長期化する中で、いかなる犠牲を払っても奪われた領土を取り戻すという戦略的判断に基づくものとみられる」と分析した。



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