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韓国、新型コロナ感染者20%が後遺症で病院訪問…政府、「ロングコビッド」公式調査に

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

新型コロナウイルスのオミクロン株が広がっている中、24日午後、大田(テジョン)のある保健所選別診療所で市民がコロナ検査を受けるため並んでいる。 キム・ソンテ記者

韓国政府が「ロングコビッド(long covid)」と呼ばれる新型コロナの後遺症に対する標準化した研究のために感染者1000人を対象に追跡調査を進めると明らかにした。

31日、中央防疫対策本部は新型コロナの後遺症に関連した韓国の研究現状と今後の計画を発表した。防疫当局は標準化した精密資料の確保のために感染者1000人を対象に陽性判定後3カ月と6カ月目に後遺症調査を実施していると明らかにした。今回の調査は、国立保健医療院を中心にソウル・京畿(キョンギ)・忠清(チュンチョン)・慶尚(キョンサン)・釜山(プサン)・済州(チェジュ)の医療機関14カ所のネットワークを通じて行われ、世界保健機関(WHO)が標準化した方法で実施される。今年下半期の中間結果の発表を目指している。

この日、記者会見に出た中央防疫対策本部のイ・サンウォン疫学調査分析団長は「現在までの研究は基礎疾患者や重症患者、入院患者を中心に後遺症調査が行われ、一般人の後遺症資料はまだ十分でない」とし、標準化した後遺症調査の必要性を説明した。


イ団長は研究対象者が少なかったのではないかという指摘を受け、「1000人は国立保健研究院が進める研究に直接参加する対象の数字」として「ビッグデータの開放を通じて民間でも後遺症研究が可能なので、これを加えれば決して足りなくないだろう」と説明した。疾病管理庁と国立健康保険公団は4月末から新型コロナのビッグデータを国内研究機関に開放することにした。新型コロナによる健康被害分析と予防および治療法の開発に使えるようにする方針だ。

一方、現在まで国立保健研究院が国立中央医療院、慶北(キョンブク)大学病院、延世(ヨンセ)大学医療院などと協力して施行した調査結果によると、感染者の20~79%が疲労感や呼吸困難、健忘症、睡眠障害、気分障害などの後遺症を体験したことが明らかになった。

具体的には、国立中央医療院が2020年1月から2021年6月まで感染した入院患者47人を調査した結果、最長19カ月まで疲労(31.7%)や運動時呼吸困難(17.1%)などの後遺症が観察された。

慶北大学病院研究では2020年2~3月来院した感染者170人の中で129人(75.9%)が12カ月以降まで1個以上の後遺症を体験したことが明らかになった。この中で81人を対象に追加調査した結果、64人(79%)が21カ月時点でも健忘症(32.1%)、疲労感(30.4%)、睡眠障害(23.5%)が続いた。

延世医療院研究チームが2021年4月から10月まで入院患者を対象に後遺症を調査した結果、軽症より重症患者で後遺症発生率が高く、軽症患者は疲労感、重患者は呼吸困難を訴える場合が最も多かった。全体対象者の中で3カ月連続で後遺症が発生する割合は20%程度と推定した。

健康保険審査評価院資料を利用した分析では、新型コロナ感染者の19.1%が後遺症で医療機関を訪れたことが分かった。研究チームは新型コロナ患者2万1615人とインフルエンザ患者238万696人を比較した結果、新型コロナ患者4139人(19.1%)が1個以上の後遺症を経験したと明らかにした。インフルエンザ患者より気分障害・認知症・心不全・脱毛を体験する可能性もさらに高かった。



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