新型コロナウイルス感染者が急減し安定傾向を見せている日本が、流行の再発を防ぐために3回目のワクチン、いわゆる「ブースター接種」を急ぐ。接種間隔もこれまでの「2回目接種後8カ月」から、「2回目接種後6カ月」に短縮する見通しだ。
NHKが15日に伝えたところによると、厚生労働省は来月から新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を始めることにし、この日から全国の自治体や医療機関にワクチンを配送する。種類は3回目として使用承認を受けたファイザーのワクチンだ。
厚労省はまた、既に新型コロナウイルスワクチン3回目の接種対象を「2回目接種から概ね8カ月以上経過した人」としていたのを、「6カ月以上経過した人」に変更する予定だ。ワクチン接種後6カ月が過ぎれば効果が急激に落ちるという研究結果が相次いで出ているためだ。
実際にファイザーは最近自社のワクチンを接種して6カ月が過ぎれば感染予防効果が40%まで減少するという研究結果を発表している。追加接種を受ければ免疫反応が再び強化され予防効果が95%近くに回復する。
◇感染者100人台…劇的な減少
日本は新型コロナウイルスのワクチン効果を最も確実に得ている国のひとつだ。ワクチン接種完了率が60%を超え始めた10月から感染者数が1000人台に減り始め、接種率70%を突破した11月からは全国で1日100~200人台を記録している。14日には東京の22人を含め全国で134人の新規感染者が出てきた。死亡者は2人だ。11月に入りPCR検査件数は平日3万~5万人、週末1万~2万人を記録している。
日本の新型コロナウイルスのワクチン接種率は11月11日基準で1回目接種が78.2%、2回目接種完了は74.7%だ。
ワクチン接種率が70%を超えた他の国で感染者が再び増加したり停滞状態であるのに対し、日本だけ感染者が急減したことについては多様な解釈が出ている。8日付の日本経済新聞によると、日本でワクチン接種者が急増した時期とデルタ株の威力が落ちた時期が重なったのがひとつの理由と分析される。
◇「日本、一時的な集団免疫到達」
東邦大学の舘田一博教授は同紙に、「第5波の感染者急減はいろいろ要因があるが、ワクチンの効果と基本的な感染対策の徹底が非常に強く出たためと考えている」と話した。
英国やイスラエルなどワクチン接種が日本より先行した国では抗体効果が弱まっていた時期に感染力が高いデルタ株が流行したのに対し、日本では第5波でデルタ株が急激に拡散する状況の中でワクチン接種が加速化した。
8月に日本でデルタ株が大流行した時に無症状で検査を受けなかった人を含めば実際の発表数より3~4倍の人が感染して抗体を持つようになったというのが舘田教授の推定だ。ここに集中的なワクチン接種により抗体を持つ人が増え、日本で一時的に「強い集団免疫効果」が現れていると分析される。
◇第6波防ぐための準備急ぐ
一方、東京大学の黒木登志夫名誉教授と大阪大学の松浦善治特任教授は同紙に日本独自のデルタ株の感染力喪失を理由に提示した。
松浦教授は「強い感染力を持つ新型コロナのデルタ株はあまりに多くの変異を起こしすぎ、人間に感染した時に増えるのに必要な物質を作らせる遺伝情報が壊れるなどして、自滅しつつあるのかもしれない。以前に優勢だった株は、デルタ株の流行に押されて勢力を弱めた」と説明した。ウイルスそのものの問題でなければ日本でだけ感染者が急減した理由を説明しにくいということだ。
感染症専門家らはデルタ株が弱まったとしても他の変異株が流入する場合、この冬に第6波がやってくるかもしれないと警告する。日本政府もこれに備えて3万7000人分の病床を今月末までに確保し、飲み薬形の新型コロナウイルス治療剤も年内に実用化する計画だ。また、無症状者も無料でPCR検査を受けられるシステムを早期に設けるよう各自治体に要請した。
NHKが15日に伝えたところによると、厚生労働省は来月から新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を始めることにし、この日から全国の自治体や医療機関にワクチンを配送する。種類は3回目として使用承認を受けたファイザーのワクチンだ。
厚労省はまた、既に新型コロナウイルスワクチン3回目の接種対象を「2回目接種から概ね8カ月以上経過した人」としていたのを、「6カ月以上経過した人」に変更する予定だ。ワクチン接種後6カ月が過ぎれば効果が急激に落ちるという研究結果が相次いで出ているためだ。
実際にファイザーは最近自社のワクチンを接種して6カ月が過ぎれば感染予防効果が40%まで減少するという研究結果を発表している。追加接種を受ければ免疫反応が再び強化され予防効果が95%近くに回復する。
◇感染者100人台…劇的な減少
日本は新型コロナウイルスのワクチン効果を最も確実に得ている国のひとつだ。ワクチン接種完了率が60%を超え始めた10月から感染者数が1000人台に減り始め、接種率70%を突破した11月からは全国で1日100~200人台を記録している。14日には東京の22人を含め全国で134人の新規感染者が出てきた。死亡者は2人だ。11月に入りPCR検査件数は平日3万~5万人、週末1万~2万人を記録している。
日本の新型コロナウイルスのワクチン接種率は11月11日基準で1回目接種が78.2%、2回目接種完了は74.7%だ。
ワクチン接種率が70%を超えた他の国で感染者が再び増加したり停滞状態であるのに対し、日本だけ感染者が急減したことについては多様な解釈が出ている。8日付の日本経済新聞によると、日本でワクチン接種者が急増した時期とデルタ株の威力が落ちた時期が重なったのがひとつの理由と分析される。
◇「日本、一時的な集団免疫到達」
東邦大学の舘田一博教授は同紙に、「第5波の感染者急減はいろいろ要因があるが、ワクチンの効果と基本的な感染対策の徹底が非常に強く出たためと考えている」と話した。
英国やイスラエルなどワクチン接種が日本より先行した国では抗体効果が弱まっていた時期に感染力が高いデルタ株が流行したのに対し、日本では第5波でデルタ株が急激に拡散する状況の中でワクチン接種が加速化した。
8月に日本でデルタ株が大流行した時に無症状で検査を受けなかった人を含めば実際の発表数より3~4倍の人が感染して抗体を持つようになったというのが舘田教授の推定だ。ここに集中的なワクチン接種により抗体を持つ人が増え、日本で一時的に「強い集団免疫効果」が現れていると分析される。
◇第6波防ぐための準備急ぐ
一方、東京大学の黒木登志夫名誉教授と大阪大学の松浦善治特任教授は同紙に日本独自のデルタ株の感染力喪失を理由に提示した。
松浦教授は「強い感染力を持つ新型コロナのデルタ株はあまりに多くの変異を起こしすぎ、人間に感染した時に増えるのに必要な物質を作らせる遺伝情報が壊れるなどして、自滅しつつあるのかもしれない。以前に優勢だった株は、デルタ株の流行に押されて勢力を弱めた」と説明した。ウイルスそのものの問題でなければ日本でだけ感染者が急減した理由を説明しにくいということだ。
感染症専門家らはデルタ株が弱まったとしても他の変異株が流入する場合、この冬に第6波がやってくるかもしれないと警告する。日本政府もこれに備えて3万7000人分の病床を今月末までに確保し、飲み薬形の新型コロナウイルス治療剤も年内に実用化する計画だ。また、無症状者も無料でPCR検査を受けられるシステムを早期に設けるよう各自治体に要請した。
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