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海上自衛隊艦が史上初の北極海航海…「北極戦争」に加勢か

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
日本の海上自衛隊が9月に自衛隊史上初めて北極海に進入した事実が明らかになった。この数年間米中ロなど主要国の海軍が北極海で影響力を拡大しようとしている時期に日本もこれに加勢するのではないかとの分析が出ている。

21日の毎日新聞によると、幹部候補生教育を終えた実習生と航海に熟練した乗組員など約310人を乗せた海上自衛隊の練習艦「かしま」が8月28日に広島の呉を出港し9月初めにベーリング海に入った後、8日には米国の沿岸警備隊と信号旗を使った通信訓練を実施した。韓国海軍の巡航訓練戦団の合同訓練と似た性格の日程で、特に目を引くほどの内容はなかった。

ところがこの直後に「かしま」がベーリング海峡を通過し北緯66度33分以北の北極圏に入って話が変わった。艦内では赤道を通過する際に赤道祭が開かれるように「北極祭」が開かれたと同紙は伝えた。北極初進入に意味を付与した。


実際に海上自衛隊は9月11日にツイッターにこの時の艦内の写真を上げた。そして「北極圏への入域は、海上自衛隊にとって初めてのことであり、実習幹部は、北極圏の寒さを肌で感じました」と書いた。

毎日新聞は「30時間の具体的な行動を明かしていない。北極海に入った日時も、ツイッターに写真を投稿した島の名前などの情報も非公表だった」と報道した。

ただ同紙は専門家の見方として今回の北極海進入がどのような意図で進められたのか推論した。海上自衛隊出身である金沢工業大虎ノ門大学院の伊藤俊幸教授は、「各国の間で海軍のプレゼンス(存在感)を示すせめぎ合いが始まっている」と話した。

国際法上どの国の船舶でも航海できる北極海では2012年からロシア艦隊が現れており、米海軍は2018年に北大西洋条約機構(NATO)演習の一環として27年ぶりに空母を投入した。中国海軍も2015年に艦艇5隻を初めてベーリング海に進入させている。ここに日本の艦艇が一角を占めようとする意図ではないかとみられる。

毎日新聞は「将来、北極海で活動することに備えて、地形や気候をはじめ、寄港先の水深や補給設備を事前に把握しておくことは重要だ。かしまの乗員は、艦上から見えるベーリング海峡や北極海を写真撮影し、風景を描いた図を作製、潮流、気候を詳細に記録したとみられる」と説明した。

伊藤教授は今回の初めての北極海進入が駆逐艦ではなく練習艦だった点を指摘し、「どこの国からも受け入れられやすい練習艦は、隊員の育成だけでなく、戦略的に使えばいいツールにもなる」と話した。



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