歌手の故ク・ハラさんを生前に暴行・脅迫して２審で実刑を言い渡された元恋人、チェ・ジョンボム氏（２９）に対して検察が大法院（最高裁）に上告した。法曹界によると、検察は８日、ソウル中央地裁刑事控訴第１－１部に上告状を提出した。

２日控訴審裁判所は傷害などの疑いで不拘束に起訴されたチェ氏に懲役１年の実刑を言い渡して法廷拘束した。１審判決は懲役１年６月に執行猶予３年だった。


控訴審裁判所はチェ氏の傷害・脅迫・強要の疑いは有罪に、不法撮影の疑いは無罪だと判断した。裁判所は「検査が提出した証拠だけでは被害者の意思に反して撮影されたという点が合理的な疑いの余地がないほど証明されたと見難い」と説明した。


検察は裁判所が無罪と判断した部分を納得できないとして上告した。クさんの遺族側を代理する法務法人エスは「大法院では違法撮影により回復できない甚大な被害を被りかねない被害者の立場が何より優先的に考慮された判断があることを願う」と明らかにした。