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韓国、マスク拒否乗客を初めて拘束…「体感温度2度さらに上昇」所々でもめごと

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

新型コロナウイルス感染者が最近大田で相次ぎ発生し防疫当局が緊張する中、19日午後に大田市儒城区の保健所ドライブスルー選別診療所で医療陣が防護服とマスクなどの装備を着用し市民の感染検査を実施している。キム・ソンテ

新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)事態が長期化して大衆施設の所々でマスク着用をめぐる摩擦が起きている。マスク問題で運転手を暴行した乗客が拘束される初めての事例も発生した。

韓国政府は先月26日から公共交通利用時にマスクを必ず着用するように定めた。マスクをつけていない乗客は運転者が乗車を拒否することができる。20日、ソウル広津区(クァンジング)ではマスク着用を求めたバス運転手を噛んで暴行をふるった50代男性A氏が拘束された。

これに先立ち、17日京畿道安陽(キョンギド・アニャン)のある居酒屋ではマスクをつけてほしいと求める職員にカバンを投げて威嚇した30代男性が警察に逮捕された。仁川(インチョン)、ソウル九老(クロ)・中区(チュング)でもマスク着用問題で運転手を暴行した乗客が逮捕された。


京畿道水原(スウォン)でタクシー運転手である60代ナムさんは「近距離を移動する時はマスクをつけていない乗客が多い」として「けんかになるかと思ってまず乗せてはいるが、そのようなお客さんは乗せたくない。もどかしい」と話した。

猛暑が本格化してマスク着用の不便さを訴える声も多い。気象庁によると、22日京畿・大田(テジョン)・江原(カンウォン)・忠南(チュンナム)・忠北(チュンブク)・慶北(キョンブク)地域に猛暑注意報が発令され、ソウル・春川(チュンチョン)の真昼の最高気温が35度に至るものとみられる。あるオンラインコミュニティの天気関連投稿文には「マスクのせいで体感温度が2度はさらに上がるようだ」「マスクをつけてから喘息がひどくなった」というコメントが続いた。

30代女性Aさんは「運動誘発アナフィラキシー(急性アレルギー)があるのにマスクをつけて動けば息が切れてショックが来そうな恐怖がある」と話した。高麗大学病院感染内科のキム・ウジュ教授は「マスクを着用すればその中に湿気が多くなり、酸素不足現象を感じる可能性がある」とし、「呼吸困難のような症状が現れる場合、陰に移動して水分を取ることを勧める」と話した。

こうした中で新型肺炎の再拡大傾向に再び赤信号が灯っている。首都圏を中心に発生した感染者が非首都圏に広まって全国への拡大の兆しが見えるうえに、新規感染者10人中1人は感染ルートが分からないからだ。

中央防疫対策本部によると、21日0時現在新規感染者は48人増えた。防疫当局が緊張するのは増えつつある非首都圏の感染者だ。この日、地域感染40人の中で非首都圏の新規感染者は16人で4月7日(18人)以降75日ぶりに最大となっている。

非首都圏感染者の中で訪問販売会社から拡大傾向が続いている大田だけで10人が確認された。この中で7人が訪問販売会社関連感染者だ。該当業者は新しい「N次感染」の輪になる恐れが大きくなっている。中央防疫対策本部によると、この日を基準に会社関連感染者は47人に増えた。全北(チョンブク)の全州(チョンジュ)女子高校生徒と益山(イクサン)に住む20代女性、光州(クァンジュ)に住む20代男性感染者もこの会社関連の2~4次感染者と推定される。

クォン・ジュヌク副本部長は20日、記者会見で「地域的に大田・全北・全州など非首都圏地域まで感染が拡大している」として「全国のどの地方自治体にしても連結の輪が続く可能性がある危険な『拡散期』」と話した。

「N次感染」が続いて感染源を把握できない感染も増加している。21日を基準にここ2週間(6月7~21日)の新規感染者(645人)の中で感染ルートが把握できていない場合(63人)は全体の9.8%だった。



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