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韓経:ボルボ唯一の韓国人デザイナー、イ・ジョンヒョン氏「車のデザインは単純さの美学」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「自動車のデザインは単純さの美学だと考えている」

スウェーデンの自動車メーカー、ボルボで唯一の韓国人デザイナーであるイ・ジョンヒョン氏(37)の話だ。イ氏は建国(コングク)大学で機械工学を専攻後、スウェーデンのウメオ大学でデザインを学んだ。2000年にボルボに入社して自動車外装デザインを担当している。

彼は来年リリースする予定のプレミアムスポーツ用多目的車(SUV)「XC60」のメインデザイナーを担当した。8年ぶりのフルモデルチェンジ(完全変更)の外装デザインを主導している。30人余りのボルボのデザイナーと競争を行った末にイ氏の草案が選択されたからだ。


イ氏は「来年に新しくリリースするXC60はスポーツとダイナミックを強調する計画」としながら「これまで受け継いできたベストセリングカーの名声を跳び越える車になるだろう」と強調した。XC60は昨年ボルボ全体販売量の32%に達する15万9617台が売れたベストセリングカーだ。

今年の下半期から次々に出すS90とV90については「2つの車は双子のようだが、セダン(S90)とワゴン(V90)が与えるメッセージが大きく異なる」として「韓国ではS90のほうが人気を呼びそうだ」と見通した。

自動車デザインの哲学について尋ねると「ラゴム(lagom)」という言葉を出した。ラゴムは「行き過ぎても不足してもいけない」というスウェーデン話だ。「自動車のデザインは単純さの美学」というのが彼の考えだ。

イ氏は「ラゴムという言葉どおりに自動車のデザインは車輪と軸の間隔などから最上の比率を探し出して単純に表現しなければならない」として「車を見てくれと言うよりも、車が自ら見せられるデザインをするよう努力している」と話した。

韓国の車についても言及した。彼は「現代(ヒョンデ)・起亜自動車はペーター・シュライヤーデザイン総括社長を迎え入れた後にデザインビジョンを見せ始めたようだ」として「ボルボのデザイン会議でも現代・起亜車デザインに言及するほど韓国自動車への関心が高くなった」と伝えた。



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