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墜落した日本のF35A、三菱重工業で組み立てた1号機

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
日本が次世代戦略戦闘機として導入したF35Aの墜落事故が発生し、韓国空軍も非常事態を迎えている。9日の飛行訓練中にレーダーから消えた日本航空自衛隊所属のF35Aは韓国も導入した機種であるからだ。

日本のF35Aは9日午後、青森県沖の太平洋海上で墜落した。NHKは10日、「航空自衛隊は現場周辺で尾翼の一部が見つかったことから墜落したと断定した」と伝えた。

事故機は墜落直前に「訓練を中止する」という最後の通信をした。航空自衛隊によると、事故機は9日午後7時ごろ青森県三沢基地で同じ機種の戦闘機3機とともに出撃した後、約30分後に消息を絶った。戦闘機4機が2チームに分かれて攻撃と防御の訓練を本格的に施行する前、事故機が「訓練中止」という通信をしてレーダーから突然消えたということだ。


F35Aの墜落は今回が初めて。F35B機種が昨年9月に米国で墜落したが、F35Aは開発段階だった2014年6月に米フロリダ州で試験飛行中に墜落する事例があっただけで戦力化された後はなかった。

F35Aの墜落が波紋を呼ぶ理由は、この機種が韓半島(朝鮮半島)と北東アジア一帯の上空を支配する最高の戦闘機と見なされているからだ。戦闘機の生存性と攻撃力を高めるステルス機能が保証されているうえ、先に発見して先に攻撃する遠距離攻撃能力も卓越している機種だ。平壌(ピョンヤン)に向かって北朝鮮上空に幽霊のように進入して核心目標を爆撃した後、悠々と戻ってくる斬首作戦が可能なのがF35Aだ。諸般費用を勘案すると1機あたり1000億ウォン(約100億円)を超えると推測される。

こうした最高の戦闘機の墜落ミステリーをめぐり「空間識失調(vertigo)」 「機体の欠陥」などの推測が出ている。キム・ヒョンチョル元空軍参謀次長は「現時点で予断するのは難しい」としながらも「事故が夜間訓練中に海上で発生し、交信が突然途絶えた点からみて、日本航空自衛隊側はF35A操縦士の飛行錯覚(vertigo)の可能性を重点的に調べると予想される」と述べた。2006年6月、韓国空軍のF-15K戦闘機1機も東海(トンヘ、日本名・日本海)で夜間訓練中に墜落した。当時パイロットは戦闘機の傾きを把握できない空間識失調を経験したことが分かった。夜の海上の飛行では飛行錯覚現象が起こる可能性はさらに高まる。

一方、機体の欠陥と確認されれば韓国空軍にも悪影響を及ぼす。元空軍関係者の間では「訓練を中止する」という通信があったという点で機体の欠陥である可能性も念頭に置くべきだという声が出ている。

事故調査の結果、米国がF35飛行停止決定を出せば設計過程の問題である可能性もあり、韓国空軍もF35Aの飛行停止が避けられない。韓国空軍は先月2機のF35Aを国内に導入し、2021年までに計40機に増やす計画だ。ただ今回墜落した日本のF35Aは愛知県の三菱重工業の工場でライセンス生産された日本国内組み立て1号機だ。米国から導入した機種ではないため、組み立ての過程で問題があった可能性もある。

岩屋毅防衛相は10日の記者会見で「残る航空自衛隊のF35A12機については、当面の間、飛行を見合わせる」と明らかにした。航空自衛隊は米軍と共に墜落推定海域を中心に哨戒機や艦艇を動員して捜索を続けた。

韓国空軍の関係者は「現在のところ我々の空軍に及ぼす影響はない」とし「米太平洋空軍司令部に問い合わせたが、まだ米国を含めて該当機種を運用する国に対する飛行停止勧告はなかった」と述べた。



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