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【中央時評】2019年は青瓦台に試練の年か(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮が制裁から抜け出す唯一の方法が2回目の米朝首脳会談と考えるなら、この会談は金委員長のソウル答礼訪問に先立って行われるだろう。では、2回目の米朝首脳会談が開かれた後すぐにソウル答礼訪問が実現するだろうか。私はそれほど単純な問題とは考えていない。

2回目の会談でトランプ大統領と合意するとしても、すべての制裁が一瞬にして消えるわけではない。国連安保理制裁は米国だけでなく、すべての安保理加盟国のイシューだ。

さらに重要なのはホワイトハウスが依然として2回目の会談に積極的かどうかが明確でない点だ。先日、私はトランプ大統領が首脳会談を政治的行為というよりリアリティーTVのように見ていると主張したが、2回目の会談は歴史的な最初の会談よりメディアの関心が落ちるしかない。最初の会談直後に非難を浴びたトランプ大統領としては、2回目の会談ではるかに実質的な合意を引き出さなければならないが、これは決して容易なことではない。


3つの理由からだ。まず、トランプ大統領のツイートと演説を見ると、北朝鮮の核問題に対する関心が薄れている。2つ目、さらに悪い状況は彼がメディアの関心を引くことができる別のイシューを見つけたという点だ。メキシコ国境に障壁を建設するために議会に圧力を加えるのが代表的だ。3つ目、ロシアゲートと選挙資金調達問題が足かせになるほど、首脳会談失敗の影はさらに深まるだろう。強い大統領は失敗を挽回できるが、弱い大統領は失敗をしないよう慎重にならなければいけない。

2回目の会談が開かれない場合、南北と米朝交渉のプロセスはさらに遅れるだろう。北朝鮮は昨年の緊張局面に戻らなくとも、中国の支持を受け続けるために「凍結した交渉」状態を維持すると予想される。南北交渉には特に関心を見せないはずだ。こうした状況は青瓦台には大きな挫折になるだろうが、できることはほとんどない。来年1月1日に金委員長の「新年の辞」が出てくれば、北朝鮮の意図はさらに明確になる。重要なのは彼が述べる言葉でなく、述べない言葉だ。「新年の辞」に、南北間の氷河を解かすという今年の「新年の辞」を再確認する内容が入ることを願う。そうでなければ青瓦台にとって2019年は試練の年になるのではないか心配される。

ジョン・エバラード/元駐平壌英国大使



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