地方の私立大としては最も多い約1500人の外国学生を教える鮮文(ソンムン)大も細心な配慮を行っているのは同じだ。天安(チョナン)に位置したこの学校のキャンパスを見ると、鮮文館という寮が目についた。520人が生活する寮は独特な方式で運営されている。他の学校ではほとんど外国人専用寮がある一方、ここではわざわざ国内学生と留学生を半分ずつ混ぜて暮らすように支援しているということだ。「それでこそ外国学生たちが簡単に韓国生活に適応できるではないだろうか」とシン・ニョンモク・グローバル支援チーム長が話した。
これだけではない。この学校は韓国語雄弁大会、秋夕(チュソク)松餅(ソンピョン)作りも毎年開催している。イム・ヒョンテク国際交流処長は「約50カ国に『グローバル副学長』という席を設けて留学生の誘致および卒業生の管理などを任せている」と説明した。
留学生が増えれば国内学生たちにも役に立つ。彼らを通じて外国文物に接することになるのはもちろん、ネーティブスピーカーに外国語を習うこともできる。実際に、高麗大ではスペイン語授業の時、南米出身留学生から助けられたりもした。この他に国内学生と留学生の間に互いに母国語を教え合うことが増えているという。
もちろん、留学生の急増にともなう問題点も少なくない。最も深刻なことは頭ごなしに誘致することで、偽装留学と不法滞留者が量産されるということだ。学業についていけない学力未達者を選抜したり、最初から国内で就職しようとする偽留学生にも入学許可書をばらまいたりすることで生じる弊害だ。さらに、ベトナム現地に事務室を構えて就職希望者を募集した後、留学生に偽装して入国させる就職斡旋会社まで猛威を振るっている。このため、地方大の語学院に通うとして入国した中国およびベトナム留学生が集団で消える事件が頻繁に起きている。実際に、不法滞留者に転落した外国人留学生数は今年1万1100人に達したことが政府の調査結果で分かった。3年で98%も増えたわけだ。
留学生の韓国語実力の不足も一日も早く解決されるべき問題だ。政府は現在、KOPIK2級があれば入学許可を出すように誘導しているが、少なくとも5級になってこそ授業についていくことができるというのが大方の見方だ。このため、高麗大のように韓国語が一定水準に達することができない留学生は1年間言語教育を受けるように義務付ける学校もある。だが、言語問題も留学生本人に任せっぱなしでほぼ気を遣わない学校も多い。
国内学生との対立もここから始まる場合が多いといわれる。国内学生たちはチームを組んで課題物を処理する場合、留学生を避けるという。韓国語が下手な留学生がリポートの作成などに全く役に立たないためだ。
優秀な外国人留学生をどのように活用すれば良いかも考えるべき課題だ。問題となる学生もあるが、国内学生よりはるかに優秀な留学生も少なくない。特に、政府招請奨学生の中には学業成績が優れた学生たちが多い。今年高麗大メディア学部と淑明(スンミョン)女子大社会科学の首席卒業は中国とケニア出身の留学生が占め、その前にも外国人学生が単科大で最高成績をおさめた事例が少なくない。それでもこのような人材を韓国企業で採用した事例はほとんどない。国内会社が外国人を避ける現象が依然として存在するためだ。国内大学を卒業した中国人よりは中国語が少し不十分だとしても韓国人を選ぼうとしているということだ。このような風土が改善されない限り、国内大学を卒業した一流人材も韓国企業に就職することは不可能だ。韓国の地で成功したいと思って「コリアンドリーム」を抱いてやってきた外国留学生が絶望に陥って帰るほかはない構造になっている。このようなことが続けば「韓国で留学しても大したことがない」という認識が広がり、国内大学へ向かう外国人学生たちが途切れるほかはないというのが専門家たちの指摘だ。
韓国、外国人留学生4年間67%急増…人口当たり数字は日本を抜いた(1)
これだけではない。この学校は韓国語雄弁大会、秋夕(チュソク)松餅(ソンピョン)作りも毎年開催している。イム・ヒョンテク国際交流処長は「約50カ国に『グローバル副学長』という席を設けて留学生の誘致および卒業生の管理などを任せている」と説明した。
留学生が増えれば国内学生たちにも役に立つ。彼らを通じて外国文物に接することになるのはもちろん、ネーティブスピーカーに外国語を習うこともできる。実際に、高麗大ではスペイン語授業の時、南米出身留学生から助けられたりもした。この他に国内学生と留学生の間に互いに母国語を教え合うことが増えているという。
もちろん、留学生の急増にともなう問題点も少なくない。最も深刻なことは頭ごなしに誘致することで、偽装留学と不法滞留者が量産されるということだ。学業についていけない学力未達者を選抜したり、最初から国内で就職しようとする偽留学生にも入学許可書をばらまいたりすることで生じる弊害だ。さらに、ベトナム現地に事務室を構えて就職希望者を募集した後、留学生に偽装して入国させる就職斡旋会社まで猛威を振るっている。このため、地方大の語学院に通うとして入国した中国およびベトナム留学生が集団で消える事件が頻繁に起きている。実際に、不法滞留者に転落した外国人留学生数は今年1万1100人に達したことが政府の調査結果で分かった。3年で98%も増えたわけだ。
留学生の韓国語実力の不足も一日も早く解決されるべき問題だ。政府は現在、KOPIK2級があれば入学許可を出すように誘導しているが、少なくとも5級になってこそ授業についていくことができるというのが大方の見方だ。このため、高麗大のように韓国語が一定水準に達することができない留学生は1年間言語教育を受けるように義務付ける学校もある。だが、言語問題も留学生本人に任せっぱなしでほぼ気を遣わない学校も多い。
国内学生との対立もここから始まる場合が多いといわれる。国内学生たちはチームを組んで課題物を処理する場合、留学生を避けるという。韓国語が下手な留学生がリポートの作成などに全く役に立たないためだ。
優秀な外国人留学生をどのように活用すれば良いかも考えるべき課題だ。問題となる学生もあるが、国内学生よりはるかに優秀な留学生も少なくない。特に、政府招請奨学生の中には学業成績が優れた学生たちが多い。今年高麗大メディア学部と淑明(スンミョン)女子大社会科学の首席卒業は中国とケニア出身の留学生が占め、その前にも外国人学生が単科大で最高成績をおさめた事例が少なくない。それでもこのような人材を韓国企業で採用した事例はほとんどない。国内会社が外国人を避ける現象が依然として存在するためだ。国内大学を卒業した中国人よりは中国語が少し不十分だとしても韓国人を選ぼうとしているということだ。このような風土が改善されない限り、国内大学を卒業した一流人材も韓国企業に就職することは不可能だ。韓国の地で成功したいと思って「コリアンドリーム」を抱いてやってきた外国留学生が絶望に陥って帰るほかはない構造になっている。このようなことが続けば「韓国で留学しても大したことがない」という認識が広がり、国内大学へ向かう外国人学生たちが途切れるほかはないというのが専門家たちの指摘だ。
韓国、外国人留学生4年間67%急増…人口当たり数字は日本を抜いた(1)
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