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【コラム】「天皇陛下、皇太子ご夫妻は美しいカップル」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
伊藤は帝国日本の最高元老だ。彼に対する明治天皇の信任は厚かった。安重根はそのような間に分け入る。水原(スウォン)大学のパク・ファン教授はこう評価する。「日本指導層全体を敵に回さず分散させる戦略的知恵だ」。安重根は「絶対君主 明治の地位」を把握した。彼の法廷闘争は日本知識層からの注目を浴びる。そこには知彼知己の激しさが入っていた。日本と中国、韓国の立場に対する探求だ。結果が安重根の『東洋平和論』だ。

「日本を知る」という克日の推進力だ。知日が不足すれば悲憤慷慨だけに依存する。1960~70年代、朴正熙(パク・チョンヒ)と金鍾泌(キム・ジョンピル)、そして金大中(キム・デジュン)は日本を知っていた。その土台で堂々さを備えた用日に進んだ。その後の国家リーダーシップはそのような戦略的観点に未熟だった。

李明博(イ・ミョンバク)政権時期だ。彼の独島(トクト、日本名・竹島)訪問があった。天皇の訪韓に対する彼の言及もあった。謝罪を条件に掲げたようだった。日本社会全体がその発言に反発した。朴槿恵(パク・クネ)外交は慰安婦問題に集中した。終盤の作品が「韓日慰安婦合意」だ。だが、歴史は協定で終わることはできない。記憶は再生産される。


生前に金鍾泌は「合意」を批判した。「対日請求権の資金で屈指のポスコが生まれた。ポスコが率先して(慰安婦おばあさんのための)募金をするべきだ。なぜ日本に手を広げるのか」。その観点は有効だ。強制徴用者の補償問題の解決法に適用する価値はある。

その時期、安倍の歴史逆走が本格化した。軍事大国化と憲法改正側に走って行った。明仁天皇は違った。天皇は「象徴」的存在だ。だが「お言葉」の権威は圧倒的だ。彼は過去の侵略戦争に反省の考えを示した。その言葉は充分でない。だが、価値は明らかだ。彼のイメージは平和憲法の擁護だ。彼の百済の歴史への愛着は鮮明だ。「桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると、続日本紀に記されている」。

明仁天皇は安倍首相と分かれていた。だが、韓国外交はそのような間隔に着眼できなかった。外交は人間関係の合算だ。知韓派で安倍を逆包囲するには十分だった。彼の平成時代は終了した。だが、上皇として彼の存在感は相変わらずだ。

「文在寅外交」の優先順位は南北問題だ。4強外交は未熟でめちゃくちゃだ。韓日米3角共助がもつれ合っている。韓米同盟も揺れている。これにより困惑した風景が広がる。中国は韓国を無視する。北朝鮮は文在寅政府を踏み潰す。韓日関係の再構成が急がれる。リーダーシップの勇気と判断力が必要だ。その力量は温故知新で練磨される。歴史の想像力が切実だ。

パク・ポギュン/中央日報論説委員・コラムニスト



【コラム】「天皇陛下、皇太子ご夫妻は美しいカップル」(1)


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