CNN創業者テッド・ターナー氏。[写真 AFP=聯合ニュース]
ターナー氏は既存のテレビニュースの概念を変えた人物と評価される。1日数回の決まった時間にニュースを伝えたそれまでの放送の常識から抜け出し、世界のどこでも、いつでもリアルタイムでニュースを視聴できる時代を開いた。ブルームバーグは「メディア財閥の中で最も激動的で多様なキャリアを持つ人物」と評価した。
ターナー氏は1938年に米オハイオ州シンシナティで生まれた。ブラウン大学を中退した後、父親が運営していた広告会社に入社し高速道路の立て看板広告事業を担当した。1963年に父が死去すると25歳で会社を引き継いだ。その後地域のラジオ局とテレビ局を相次いで買収しメディア事業を拡張した。
1980年にはアトランタを本拠地として24時間ニュースを放送するCNNを創業した。放送業界では「1日中ニュースを放送するチャンネルは失敗するだろう」という評価が多かった。だがCNNは1991年の湾岸戦争、2001年の米同時多発テロなど大型の戦争を24時間生中継し現代のニュース消費方式を完全に変えた。各国のリーダーと投資家がCNNを通じて国際情勢を把握する時代が開かれた。
ターナー氏の人生はCNNだけにとどまらなかった。映画チャンネルTNTとTBS、漫画専門チャンネルのカートゥーンネットワークなどを構築し巨大なメディア帝国を築き上げた。スポーツ産業にも積極的に飛び込んだ。大リーグのアトランタ・ブレーブスと米プロバスケットボールのアトランタ・ホークスを運営した。
彼は1996年にCNNを含め自身が率いるターナー・ブロードキャスティンググループをタイム・ワーナーに約80億ドルで売却した。その後2003年までタイム・ワーナー副会長を務めた。CNNを抱えたタイム・ワーナーは再び2016年に通信社AT&Tに854億ドル規模で売却された。
私生活も華麗だった。ヨット選手として活動しスポーツ・イラストレイテッドの表紙を飾ったりもした。ハリウッド俳優で社会運動家のジェーン・フォンダさんと1991年に結婚し2001年に離婚した。核兵器縮小と気候変動対応、野生動物保護活動にも長く関わってきた。
彼がCNNを創業する際に残した言葉は結局現実になった。「We won’t be signing off until the world ends.(世界が終わるまで放送を止めてはならない)」
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