18日、スイスのダボスでテスラのイーロン・マスクCEO(中央)とバンス米副大統領(右)の仮面をかぶった人たちがダボス会議反対デモをしている。[写真 AP=聯合ニュース]
国際非政府組織(NGO)オックスファムは19日、世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)開催に合わせ「富豪の統治に抵抗せよ」と題する報告書を発表した。オックスファムは昨年までの10年を「富豪に喜びの10年」と規定した。この時期に資産が大きく増えたためだ。2020年以降に81%急増し、2024年11月のトランプ大統領当選後には直前5年間の年平均増加速度より資産が3倍以上速く増えたと集計された。
◇「喜びの10年…2020年以降富豪財産81%急増」
このような背景で昨年の世界の富豪数は初めて3000人を超えた。昨年10月に世界で初めて個人資産5000億ドルを突破したテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)ら富豪上位12人の資産は世界下位50%に当たる40億人の保有財産より多かった。
オックスファムはスーパーリッチの資産増加にトランプ大統領の政策が大きく作用したと分析した。規制緩和と法人税適用緩和政策が最上位の富裕層に有利に作用したということだ。米国が国際的に合意した最低法人税率15%の適用対象から自国の大企業を除いた決定などが代表的な事例だ。オックスファムは不動産財閥出身のトランプ大統領も富豪だとしながら「彼が設けた政権も富豪であふれた」と批判した。
オックスファムはスーパーリッチらが政治権力とメディアを掌握する現象も懸念する。世界最大のメディア企業の半分以上を富豪が所有し、富豪6人が世界10大ソーシャルメディア企業のうち9社を運営している。マスク氏のX、アマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏のワシントン・ポスト、フランスの富豪バンンサン・ボロレ氏のニュースチャンネルCNewsなど、超富裕層のメディア企業買収が代表的だ。
オックスファムはこれを通じて富豪の公職進出の可能性が一般市民より4000倍以上高いと試算した。オックスファムのアミターブ・ベハール事務局長は「政治家と経済、メディアに対するスーパーリッチの過度な影響力が不平等を深めさせ、貧困解決に向けた軌道からわれわれを遠ざけさせた」と批判した。
◇貧困減少速度は鈍化…少数の富豪が権力独占
これに対し世界の貧困減少速度は鈍化し、貧困水準が2019年と同水準にとどまっていることが明らかになった。オックスファムは、経済的貧困は政治的貧困につながりかねないと指摘した。貧困層が政治的意思決定過程に参加するのに高い障壁に直面しているということだ。
オックスファムは「スーパーリッチは富を通じて経済規則と国家運営原理を自分たちに有利に再編する政治権力を確保した。この力が多数の政治的自由と権利を侵害している」と批判した。オックスファムは2014年から毎年世界の政財界の人々が集まるダボス会議開催に合わせて不平等報告書を公開してきた。
オックスファムは「政府が不平等解消に向けた国家計画を策定して超富裕層に対する課税を強化し彼らの権力を縮小しなければならない」と促した。
一方、今年のダボス会議には65人の国家首脳と850人の企業CEOが参加する予定だ。トランプ大統領も今回のフォーラムに参加し21日に特別演説を行う。トランプ大統領の出席に反発して約300人のデモ隊が18日にダボスに集まったとAFP通信が伝えた。
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