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米、中朝露のミサイル脅威を警戒…ミサイル防衛予算20%拡大

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
米国政府が中国や北朝鮮、ロシアなどの極超音速および弾道ミサイル脅威に備えて今年ミサイル防衛予算を拡大した。

13日(現地時間)、米国防総省が公開した2024会計年度国防予算案の武器体系別獲得費用によると、国防総省はミサイル防衛プログラムの研究開発試験評価(RDT&E)および調達予算として148億ドル(約11兆9800億円)を計上した。

2023会計年度の123億ドルに比べて約20%増加した数値だ。


主な内容を見ると、国防部はアラスカとカリフォルニア州に本土防御のために運営する「地上基盤大気圏外防御体系」(GMD)を強化するために30億ドルを計上した。

米国はミサイルを飛行の中間段階で撃墜する地上発射迎撃ミサイル(GBI)に代わる次世代迎撃ミサイル(NGI)を開発している。

ミサイル防衛局(MDA)のミシェル・アトキンソン局長はこの日の予算関連の会見で、NGIは一つの発射体にさまざまな弾頭を搭載して北朝鮮やイランの予想脅威に対して優れた生存力と性能を発揮して、強力なミサイル防衛手段になるだろうと説明した。

国防総省は特に米軍の太平洋前進基地であるグアムを中国のミサイル攻撃から防御するために15億ドルを策定した。

米軍は台湾問題をめぐり米国と中国が軍事的に衝突する場合、中国がグアム基地を攻撃する可能性が高いとみている。

アトキンソン局長は「現在の戦力でも、今日北朝鮮の弾道ミサイル脅威からグアムを防御できるが、中国などグアムに対する領域内の脅威が高まっている」とし、グアムの防御強化に対する理由を説明した。

国防総省は極超音速ミサイルを滑空段階で迎撃できる力を開発することにも予算を投じる計画だ。

同省は今年下半期に宇宙から極超音速および弾道ミサイルを追跡できるセンサー(HBTSS)の試作品を打ち上げて宇宙で性能検証と試験を行う計画で、関連予算6900万ドルを計上した。

アトキンソン局長は極超音速ミサイルは低高度で予測が難しいルートを飛行して地上や海上基盤レーダーで感知することが非常に難しいとし、HBTSSはミサイル迎撃に必要な標的情報を提供できる唯一の体系だと説明した。

この他に同省は高高度ミサイル防衛体系(THAAD)の改良とミサイル追加調達のために4億8000万ドル、イージス弾道ミサイル防衛体系に17億ドル、パトリオットシステムに24億ドルなどを計上した。

同省はイージス艦の他にも陸上型イージスをルーマニアに配備したほか、まもなくポーランドでも運営する計画だ。

同省は北朝鮮を脅威だとしながらも中国とロシアのミサイル力を最も警戒すると明らかにした。

アトキンソン局長は「北朝鮮は米国とインド太平洋地域の同盟に届く長距離弾道ミサイルシステムを開発している」とし「北朝鮮は大気圏で起動する短距離ミサイルもテストした」と明らかにした。

続いて「北朝鮮とイランが持続的な脅威として残っているが、現在の国防戦略は中国を『追撃してくる挑戦』として、ロシアを国家安保利益に対する尖鋭な脅威と判断した」と説明した。

あわせて「ロシアと中国は極超音速力をはじめ、航空機、地上発射台、艦艇と潜水艦から発射できる先端ミサイルを開発している」とし「極超音速ミサイルは我々ミサイル防衛体系に新たな挑戦を提起している」と付け加えた。



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