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ワグネル去り、新たな「プーチン忠誠派」登板…10代の息子3人を戦場に送った

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ロシアのプーチン大統領(左)とチェチェン共和国のカディロフ首長が仲良く写真を撮影している。[カディロフ首長SNS キャプチャー]

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(71)の「忠誠派」とされるラムザン・カディロフ・チェチェン共和国首長(47)が傭兵企業の設立を宣言した。囚人を大挙動員し、ウクライナ侵攻の一軸を担ったワグネル・グループを模倣するという趣旨だ。外信は、カディロフ氏がプーチン大統領に対する忠誠心を堅固にし、ワグネルのエフゲニー・プリゴジン氏(62)を牽制する意図だと分析した。

19日(現地時間)、カディロフ氏は自身のテレグラムに「ワグネルは私兵企業の必要性論争で重要な一線を画したと考える」とし「私の(首長)国家服務期間が終わったら、ワグネルのような民間軍事企業を設立する」と記した。続けて「親愛なるプリゴジン兄弟と競争する」と直接的に言及した。

プーチン大統領の全面的な信頼を受けていたカディロフ氏が、ワグネルを意識して忠誠心を改めて強調しようとしているという分析が出ている。この日、ワシントンポスト(WP)は「カディロフ氏は定期的にプーチン大統領を称賛している」とし「プーチン大統領はこのような忠誠心と自分に対する犠牲を土台に、昇進させて褒賞を与える」と分析した。


カディロフ氏はロシアのウクライナ侵攻直後から護衛兵として振舞った。カディロフ氏は約2万人規模のチェチェン国家近衛隊を派遣し、ロシア軍を支援した。2014年、プーチン大統領の義勇隊を自負し、忠誠を誓った組織だ。カディロフ氏は当時すでに「チェチェンの戦闘員がウクライナ東部から良心のない悪魔(ウクライナ軍)を排除する準備ができている」と宣言していた。

昨年10月には、自身の10代の息子3人を戦場に送った。BBCによると、カディロフ氏は「(当時)14歳・15歳・16歳の息子がロシア特殊部隊学校で武器の扱い方などを学んだ」とし「最も厳しい戦線に送り、最後まで残らせる」と述べた。3人の息子が携帯用対戦車ロケット(RPG)、装甲車機関銃など武器の使い方の訓練を受ける動画もテレグラムに公開した。BBCは「ロシアは国連条約により18歳未満の青少年は戦争に参加させないことにした」とし「これは国際刑事裁判所で戦争犯罪と見なされるもの」と指摘した。

忠誠の誓った末、カディロフ氏は超高速昇進の道を辿った。昨年10月、カディロフ氏はプーチン大統領から大将の階級を授与された。大将は軍隊の中将と上級大将の間にあたる階級だ。中将昇級から6カ月後のことだった。

カディロフ氏の親ロシア性向は父のアフマド・カディロフ氏と関係がある。アフマド氏はプーチン大統領の後押しで2003年にチェチェンの大統領になったが、翌年、反ロシア勢力に暗殺された。その後、カディロフ氏はチェチェン内の反ロシア勢力掃討の先頭に立ち、クレムリンと密接な関係を維持せざるを得なかった。カディロフ氏は反対派に対する人権蹂躙と性犯罪発言などを理由に、2017年にフェイスブック・ツイッター・インスタグラムなどからアカウント停止措置を受けた。



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