ウクライナのゼレンスキー大統領の24回目となるビデオ演説会場となった韓国国会。そこに現れた韓国政界の態度は恥ずかしいものだった。
11日に韓国国会を対象にしたゼレンスキー大統領のビデオ演説は、国会本会議場でも議員会館でもなく、国会図書館で開かれた。国会関係者は本会議場の大型スクリーンを使用できない理由について、ビデオ演説をリアルタイムで送出する過程で不安定な状況が起きる恐れがあったとし、ネットワークの問題を挙げた。だが5Gネットワーク技術を先導する韓国で通信上の問題によりリアルタイムでの映像送出が難しいというのは納得しがたい釈明だった。
もちろん場所が行事の本質を左右するものではない。だが大多数の国会議員は今回のビデオ演説に対する最小限の誠意さえ見せなかった。この日行事に参加した議員は50人ほど。残り240人ほどの議員は国会図書館についに姿を見せなかった。「私たちがロシアに立ち向かえるよう韓国が助けてほしい」というゼレンスキー大統領の呼び掛けに耳を閉ざした。
この日ビデオ演説を成功させた「共に民主党」所属の李光宰(イ・グァンジェ)国会外交統一委員長は、「与野3党指導部が集まりウクライナに対する協力の意志を確認したことに意味がある。現場で参加できなかった議員はほとんど各自の議員室でリアルタイムでビデオ演説を聴取した」と説明した。
さらに理解し難い。議員室がある議員会館とビデオ演説が開かれた国会図書館は徒歩3分の距離。「3分ほどの誠意」もなかったという意味と違わない。
◇座席いっぱいに埋めた日米と対照的
ゼレンスキー大統領のビデオ演説に熱烈に歓呼した他の国の議会と比較すると違いはさらに克明だ。先月23日の日本の国会でのビデオ演説では岸田文雄首相をはじめ500人以上の衆参議院議員が参加した。演説が中継された衆議院第1議員会館は空席を探すのが難しいほどで、起立拍手もあふれ出た。
それに先立ち欧州連合(EU)、英国、ポーランド、カナダ、米国、ドイツ、フランスの議会でのビデオ演説の時も同様だった。議員はひとつの気持ちで現場に集まりウクライナの抗戦を支持した。
この日のビデオ演説会場に参加しなかった韓国の国会議員も気持ちは同じだったかもしれない。だが時にその場所にいる時にだけ表現できる連帯と支持というものがある。今回のゼレンスキー大統領のビデオ演説がそうだ。
◇「アジアはウクライナに関心がないという証拠」
こうした恥ずかしい姿は韓国がウクライナ情勢に無関心だという宣伝扇動素材にまで活用された。ロシアの極東連邦大学のアルチョーム・ルーキン教授は12日、ツイッターに韓国国会図書館の座席の相当数が空いている写真を投稿し、「アジアがウクライナに関心がないというまた別の証拠」と主張した。
ゼレンスキー大統領は韓国国会に向け、「韓国は1950年代に韓国戦争(朝鮮戦争)を経験し多くの民間人が命を失ったが国際社会の助けで勝ち抜いた」として韓国の支援を要請した。だが韓国国防部は軍事的支援に線を引き、国会は同病相憐の気持ちすらまともに示さなかった。韓国がウクライナ情勢に無関心だという汚名を着せられても反論できるだろうか。
11日に韓国国会を対象にしたゼレンスキー大統領のビデオ演説は、国会本会議場でも議員会館でもなく、国会図書館で開かれた。国会関係者は本会議場の大型スクリーンを使用できない理由について、ビデオ演説をリアルタイムで送出する過程で不安定な状況が起きる恐れがあったとし、ネットワークの問題を挙げた。だが5Gネットワーク技術を先導する韓国で通信上の問題によりリアルタイムでの映像送出が難しいというのは納得しがたい釈明だった。
もちろん場所が行事の本質を左右するものではない。だが大多数の国会議員は今回のビデオ演説に対する最小限の誠意さえ見せなかった。この日行事に参加した議員は50人ほど。残り240人ほどの議員は国会図書館についに姿を見せなかった。「私たちがロシアに立ち向かえるよう韓国が助けてほしい」というゼレンスキー大統領の呼び掛けに耳を閉ざした。
この日ビデオ演説を成功させた「共に民主党」所属の李光宰(イ・グァンジェ)国会外交統一委員長は、「与野3党指導部が集まりウクライナに対する協力の意志を確認したことに意味がある。現場で参加できなかった議員はほとんど各自の議員室でリアルタイムでビデオ演説を聴取した」と説明した。
さらに理解し難い。議員室がある議員会館とビデオ演説が開かれた国会図書館は徒歩3分の距離。「3分ほどの誠意」もなかったという意味と違わない。
◇座席いっぱいに埋めた日米と対照的
ゼレンスキー大統領のビデオ演説に熱烈に歓呼した他の国の議会と比較すると違いはさらに克明だ。先月23日の日本の国会でのビデオ演説では岸田文雄首相をはじめ500人以上の衆参議院議員が参加した。演説が中継された衆議院第1議員会館は空席を探すのが難しいほどで、起立拍手もあふれ出た。
それに先立ち欧州連合(EU)、英国、ポーランド、カナダ、米国、ドイツ、フランスの議会でのビデオ演説の時も同様だった。議員はひとつの気持ちで現場に集まりウクライナの抗戦を支持した。
この日のビデオ演説会場に参加しなかった韓国の国会議員も気持ちは同じだったかもしれない。だが時にその場所にいる時にだけ表現できる連帯と支持というものがある。今回のゼレンスキー大統領のビデオ演説がそうだ。
◇「アジアはウクライナに関心がないという証拠」
こうした恥ずかしい姿は韓国がウクライナ情勢に無関心だという宣伝扇動素材にまで活用された。ロシアの極東連邦大学のアルチョーム・ルーキン教授は12日、ツイッターに韓国国会図書館の座席の相当数が空いている写真を投稿し、「アジアがウクライナに関心がないというまた別の証拠」と主張した。
ゼレンスキー大統領は韓国国会に向け、「韓国は1950年代に韓国戦争(朝鮮戦争)を経験し多くの民間人が命を失ったが国際社会の助けで勝ち抜いた」として韓国の支援を要請した。だが韓国国防部は軍事的支援に線を引き、国会は同病相憐の気持ちすらまともに示さなかった。韓国がウクライナ情勢に無関心だという汚名を着せられても反論できるだろうか。
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