「朴槿恵（パク・クネ）大統領様が国民の懐に戻ってくる時間が近づいています。５、４、３、２、１…」。

朴槿恵前大統領が３１日０時、特別赦免（恩赦）された。国政壟断事件などで収監されてから４年９カ月ぶりだ。朴前大統領が自由の身になる瞬間、支持者らは朴前大統領が入院中の病院近くに集まって歓迎した。

◆３１日０時…花火を打ち上げた支持者


親朴槿恵（パク・クネ）系政党のウリ共和党側はこの日０時、朴前大統領が入院中のソウル江南区（カンナムグ）サムスンソウル病院の近くで記者会見を開き、朴前大統領の赦免を祝った。３０分前からウリ共和党の趙源震（チョ・ウォンジン）代表が舞台に立ち、「朴前大統領の赦免で不法弾劾の真実に一歩近づくことになった」と主張した。

３０日午後１１時５９分３０秒ごろ、趙代表の後ろの電光掲示板でカウントダウンが始まった。支持者は０時が近づく瞬間を待って数を数えたり太鼓を叩いたりした。０時になった瞬間、空には数発の花火が上がった。ウリ共和党の関係者は「大極旗（韓国の国旗）を振って朴槿恵大統領が来た瞬間を喜ぼう」と語った。

これに先立ち朴前大統領の赦免を控えた３０日、サムスンソウル病院には支持者が集まった。「朴槿恵大統領の快癒を祈る」と書かれた横断幕が１０個以上に設置され、病院の状況を生中継するユーチューブ放送は１０件を超えた。午後７時ごろ開かれた救国総連盟の赦免歓迎集会では「朴槿恵大統領は青瓦台（チョンワデ、韓国大統領府）に復帰する！」という声が響いた。

◆数百のスタンド花…朴前大統領のメッセージはなく

病院前の歩道には朴前大統領の赦免を祝うスタンド花が並んだ。これを提案したウリ共和党側によると、１０００個ほどの花が届いたという。朴前大統領が入院した先月２２日からサムスンソウル病院を毎日訪れたというキム・ボヒョン氏（６６）は「朴前大統領が入院している病室を眺めて快癒を祈ってきた。０時になる瞬間、朴前大統領の赦免を心から祝いたいと思って午後５時から出てきている」と話した。

ただ、既決囚の身分か解けた朴前大統領の特別なメッセージはないとみられる。朴前大統領の側近の柳栄夏（ユ・ヨンハ）弁護士は「特にメッセージを出さないだろう」と明らかにした。

健康が良くないという朴前大統領は当分、病院での生活を続ける予定だ。赦免について聞いた後は状態がやや良くなったという。ウリ共和党の関係者は「朴前大統領は釈放後に回復しようという意志が強まった」とし「来年２月が過ぎて住居が用意されれば退院すると聞いている」と伝えた。