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自尊心のせい?…オミクロン株発生した中国、西側のワクチン5カ月にわたり承認せず

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国がすでに数カ月前にメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの効果を認知し、ファイザー製ワクチンの使用承認を検討したが、政治的理由から許可が遅れているとCNNが13日に伝えた。

これによると、中国保健当局は7月にファイザー製ワクチンに対する専門家の評価を終えて行政検討手続きまで進めた。これを受けファイザー・ビオンテックとワクチン生産、流通契約を結んだ中国復星医薬は8月末までにワクチンの試験生産に入る計画も立てた。

しかし5カ月が過ぎたいまも中国保健当局はファイザー製ワクチンを承認していない状況だ。


CNNは「中国の防疫専門家だけでなく中国政府もmRNA系列ワクチンの長所を知っているが、オミクロン株感染者まで出た状況でも政府はワクチン承認時期について言及していない」と伝えた。

ワクチン承認が遅れている理由としては中国政府の政治的意味合いが挙げられる。

米外交問題評議会(CFR)世界衛生問題上席研究員の黄厳忠氏は「中国は昨年世界のワクチン競争で先頭に立つため伝統的な方法のワクチン(不活性化方式)を作った。数十億個のワクチンを開発途上国に送ることにするなど中国の技術的進歩を広報するために利用しただけに、いまになって外国のワクチンを使うのは難しい状況」と説明した。

続けて「中国のワクチンメーカーも巨大な内需市場を外国の製薬会社と共有することに反発しただろう」と付け加えた。

問題は感染力の高い変異株のオミクロン株が13日に中国でも初めて感染が確認された点だ。CNNは「中国独自のワクチンはゼロコロナ政策を維持するという目標を満たすには極めて不足する」と伝えた。

6月に香港の研究チームはファイザー製ワクチンの接種を終えた医療関係者がシノバック製ワクチンを接種した人に比べ10倍多い抗体を持っているという研究結果を出した。世界保健機関(WHO)の研究などでも不活性化ワクチン接種者はmRNAワクチン接種者より免疫効果が急速に弱まることが明らかになった。9日にWHOの免疫諮問団である専門家戦略諮問グループは不活性化ワクチンを打った人にブースター接種を勧告した。

中国の呼吸器疾患分野専門家は「われわれはmRNAワクチンのように他の国の良いものを学ぶ必要がある。彼らは世界初のmRNAワクチンを作るため数年間研究した。われわれはこの分野に対する彼らの技術を学ぶべき」と話した。

しかし中国メディアのグローバルタイムズは1日、他の中国保健専門家の話として、「理論的に不活性化ワクチンはmRNAワクチンよりウイルス変異対処の側面で優秀だ。不活性化ワクチンは完全にウイルスの塩基配列を不活性化した後で体内に注入する原理なのでウイルスが本来の特徴のうち一部だけ維持しても体内で認識が可能だ」と主張した。

一方、中国国家衛生健康委員会は14日午前0時基準で1日に76人の新型コロナウイルス新規感染者が発生したと発表した。現在中国は人口の約80%に当たる11億人がシノバックとシノファームの2社が開発した不活性化ワクチンの接種を完了している。



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