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韓国が輸出準備中なのに…「WHO、スプートニクVの承認審査中断」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国製薬会社が輸出を準備中のロシア製新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)ワクチン「スプートニクV」にブレーキがかかった。世界保健機関(WHO)がスプートニクVの緊急使用承認審査を中断したという便りが伝えられながらだ。

15日(現地時間)、モスクワ・タイムズなどロシアメディアによると、WHOはスプートニクVワクチンを生産する1つの工場に対する実態調査の結果、WHOの審査標準に合致しないことが確認されて緊急使用承認手続きを中断した。WHO傘下の汎米保健機構(PAHO、Pan American Health Organization)のJarbas Barbosa副代表はこの日記者団に対して「5月、ロシアで開かれたWHO視察過程で多数の製造法違反事項が摘発され、緊急承認審査が保留された」と話した。PAHOはWHO米国支部の役割を果たしている。

Barbosa氏は「ワクチンメーカーは製品が生産される場所が通常のワクチン生産標準に符合するという点を証明しなければならない」としながら、承認手続き再開のためにはロシアのメーカーが問題を是正してWHOに新しい実態調査を要請しなければなければならないと付け加えた。


当初、スプートニクV側は9~10月ごろのWHO承認を期待していた。スプートニクVの開発や生産などを総括するロシア直接投資基金(RDIF)は11月以前の10月ごろにWHOの承認が下りると明らかにしたことがある。

だが、スプートニクVを審査中のWHOは先週ロシア側にスプートニクVに対するデータが足りないとし、承認を受けるためには「全体データの提出」が必須だと明らかにした。同じようにスプートニクVを審査中の欧州医薬品庁(EMA)も緊急使用承認審査をするためのデータが不足しているとしながら追加データを要求した。EMAはこれに関連して、ロシアと協議中でありワクチンの承認日程が「不確実」と付け加えた。

WHO・EMAの承認と当時に世界にスプートニクVの完成品を輸出できると期待していた韓国製薬会社も苦しい立場に立たされた。これに先立ち、韓国与党「共に民主党」の宋永吉(ソン・ヨンギル)代表は7月、韓国内のあるスプートニクV生産工場を訪問したことに続き、先月駐韓Andrey Kulikロシア大使に会い、スプートニクが近くWHOの緊急使用承認が下りるだろうという便りを伝えながら「スプートニクがはやくEMAや米食品医薬品局(FDA)で承認され、具体的なワクチン防疫に大きな役割を果たすことができるようになることを願う」と期待を表わしていた。



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