ペストを媒介するネズミノミ。[中央フォト]
CCTVが内モンゴル自治区バヤンノール市保健当局の話として報道した内容によると、バヤンノール市で牧畜民1人が5日に「腺ペスト」の陽性判定を受けた。この患者は発病する前にペスト頻発地域で活動していたという。
現在この患者はバヤンノール市内の病院で隔離治療を受けており、安定した状態だとCCTVは伝えた。
関連報道を総合すると、地域当局は5日から早期警報4段階のうち2段階目の「比較的深刻」(レベル3)の警報を出した状態で、これは年末まで維持される可能性がある。警報が維持される間に伝染病を媒介する恐れのある動物を許可なく狩猟したり食べたりすることと、域外に持ち出すことが禁止される。
ペスト発生風土地域である内モンゴル地域では昨年11月にも4件のペスト患者が報告されている。当時内モンゴルと患者が移送され治療を受けた北京では大々的なネズミ撲滅に出た。
ペストはペスト菌感染のために発生する急性熱性感染症で、リンパ節型、敗血症型、肺炎型の3種類に分類される。潜伏期と症状など特性は少しずつ異なるが、いずれも毒性が強く致命的な疾患だ。主に感染したネズミやウサギなど哺乳類の体液と接触したり、ノミにかまれて発生する。飛沫を通じた人から人への感染も可能だ。
今回患者が報告された腺ペストの場合、早期抗生剤治療時には致死率が5~10%まで落ちるが、治療をまともに受けられない場合には致死率が50%を超える。
韓国国内では疾病統計を収集し始めてからペスト患者は報告されたことがない。
これに先立ち中国疾病予防管理センター(CDC)所属研究陣は先月パンデミックの可能性がある豚インフルエンザのウイルスが発見されたという研究結果を発表している。
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