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10日午前、忠清南道泰安郡千里浦(チュンチョンナムド・テアングン・チョンリポ)。 高校生とみられる青少年の間で韓国語と英語が行き来していた。 ベトナム・ホーチミンにある南サイゴン国際学校(SSIS)の学生と教師の計20人だった。 同胞学生9人と現地学生9人、教師2人が環境ボランティアのために泰安を訪れたのだ。
泰安に来ることになったのは、この学校に通う韓国人学生アン・ソヒョンさん(17)のためだ。 アンさんは昨年、油流出事故を知った後、校長先生に「3月の修学旅行の代わりに韓国へ行かせてほしい」と要請した。
もともとは学生を9グループに分けてドイツ・中国・台湾などへ行く計画だった。 「韓国だけの問題ではない。これは環境問題。学生にとっても大きな経験になるはず」というアンさんの説得に対し、校長先生は希望者に限って韓国行きを認めたのだ。
アンさんは「友達がこんなにたくさん韓国行きを選ぶとは思っていなかった」とし「修学旅行をあきらめてボランティアを選んだ友人を誇りに思う」と語った。
ベトナム人学生のシャルロット・ウィンさん(17)は「遠くからみれば静かで平和な海だったが、近くに来ると真っ黒な油が見えて衝撃的だった」とし「修学旅行へ行くよりも大きな意味があると思う」と語った。 ウィンさんは「泰安の住民が希望を失わなければよい」という言葉も忘れなかった。
学生らは13日まで泰安でボランティア活動を行った後、14日に出国する。
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