文化財庁「1990年代以降の資材だけを選別、廃棄した」
文化財庁が瓦と木材など焼けた崇礼門(スンレムン、南大門)の一部残骸を廃棄処分したとの発表があり、それを非難する声が高まっている。
13日午前、文化財庁は崇礼門現場で焼けた瓦の破片と木材、灰と土を建設廃棄物の運搬業者を通じて外部に運び出した。火災現場にショベルカーが投入され残骸をトラックに積んだ。
ソウル恩平区水色洞(ウンピョング・スセクドン)にある建築廃棄物の処理をするM社によると13日午前10時ごろ、2.5トンのトラック二台分量のコンクリートの破片と瓦が混ざった廃棄物が崇礼門の火災現場からこの場所にやってきた。この廃棄物は他の建築廃棄物と混ざり、坡州交河面(パジュ・キョハミョン)にある中間処理場へと運ばれた。このごみ置き場には崇礼門から載せられてきた瓦がまだ4、5枚残っていた。
同社関係者は「トラックに載せてきた廃棄物が崇礼門からきたとは全く知らなかった」と話した。彼は「後ほどその話を聞いてどうしてこんなに早く崇礼門の残骸を廃棄処分できるのか疑問に思った」と付け加えた。
崇礼門の残骸は坡州市のS社で完全に粉砕処理された。S社は「廃棄物がここへ運ばれてきた直後、通常と同じく粉砕されてリサイクル骨材として発送された」と説明し「一足遅く知らせを聞き、残った資材があるかを注意深く調べてみたが、小さな瓦の破片をひとつ見つけただけ」だと話した。
この日、崇礼門を訪れたキム・ミンジャさん(52、女、ソウル弘済洞)は「崇礼門から出た資材を廃棄物業者に任せて粉砕したなんて話にならない」と非難した。
文化財庁関係者は「外部に搬出された土と瓦は1990年代末から最近まで使われたもので、文化財に分類されないものだ」と説明している。
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