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<南大門火災>火災で崩れた崇礼門…国民も泣き崩れた

崇礼門楼閣で発生した火災を消し止められず、消防署員がはしご車に乗り、崇礼門と書かれた札を引き離している(左)。しかし消防署員はこれをつかめず、下に落としている(右)。(写真=キム・テソン記者)



「消防車数十台集まっても消せないのか」--。


目の前で国宝1号の崇礼門(スンレムン、南大門)が火災で崩れ落ちる姿を見る市民らは悲しみを隠すことができなかった。

現場で火災を見ていた市民ペク・テギョンさん(53、ソウル中区)は「大韓民国の国宝1号がこのように崩れるとは私まで崩れてしまいそうだ」と話した。「幼いころから崇礼門を見ながら暮らしてきたのに、もう見られないと思うと涙が出る。いったい管理をどのようにしてきたのか」と嘆いた。

崇礼門が燃え落ちる様子をテレビで見てかけつけたというユン・ジョンさん(28、ソウル竜山区)は「わずか数時間前にバスで通り過ぎたときには何でもなかった崇礼門が、崩壊してしまうとはとても信じられない」とし「夢ならいいのに」と話した。

京畿道平沢(キョンギド・ピョンテク)から家族と南大門市場へショッピングに来て火災現場を目撃したキム・スンスさん(34)は「普段はわからなかったが、こうして崩れ落ちてしまうとあらためて文化財の大切さを知る思いだ」とし「国を代表する文化財の崇礼門を必ず復元し、本来の姿を取り戻してほしい」と強調した。

インターネットでも崇礼門崩壊を惜しむネットユーザーの書き込みが続いた。特に崇礼門の屋根に火が上がり始めた深夜12時ごろから、ジョインスなどインターネット関連ニュースサイトには深夜にもかかわらずまたたく間に多くの書き込みが掲載された。

「数十台の消防車が出動し、簡単に消せたはずの火災が、時間が経つほど大きくなっていくのが理解できない」という反応を見せた。

ジョインスドットコム(www.joins.com)にアクセスしたあるネットユーザーは「消防車が動員され、鎮火に向かっていたところを安易に対処したために崇礼門が崩壊に至ったというのがまったく理解できない」と書いた。

消防署員らが初動対処を疎かにしたことに対する怒りと無念さを表した人も多かった。ある女性は「米国で9・11同時多発テロで崩れるのを知りながらも火に飛び込んだ消防署員らを忘れたか」とし、消防署員らの積極的鎮火姿勢に不満を示した。また「屋根の内側から火が出ているのに、外からばかり水をかけて消せるとでも思うのか」と批判もあった。



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