7月にドイツで公開された小鵬のクーペ型スポーツ用多目的車(SUV)「L03」。「中国のテスラ」と呼ばれる小鵬は韓国法人代表を選任し韓国進出にスピードを出している。[写真 ロイター=聯合ニュース]
業界によると、韓国進出を公式化したり検討している中国の電気自動車メーカーは、チェリー自動車、小鵬自動車、長城自動車、リープモーター、長安自動車などだ。リープモーターと長安自動車は1~9月の中国内販売台数基準で中国の新エネルギー車(NEV)販売3位と4位を記録するほど競争力があるメーカーだ。ステランティスが世界販売権を持っているリープモーターは欧州で1~9月に200万台以上売れ、次のターゲットとして韓国進出を検討している。長安自動車も韓国特許庁に電気自動車商標を出願したのに続き、最近韓国事業の担当者も物色しているという。
チェリー自動車は来年に電気自動車ブランド「オモダ」と「ジェイクー」の韓国進出を宣言した。長城自動車も韓国の玩具メーカーであるソノコンなど輸入会社を通じ早ければ来年から韓国市場に入ってくる見通しだ。
人材採用も始めた。「中国のテスラ」と呼ばれる小鵬は3日、エックスペンモータースコリア代表としてボルボコリア専務を務めたイ・マンシク氏を選任した。輸入車業界で専門分野が強い人物を起用して販売網を構築する一方、ボルボのようなプレミアムブランドイメージを作るという意図とみられる。
BYDもBMWグループコリア出身のチョ・インチョル代表を迎え入れ、長城自動車もアウディコリア出身人物を迎え入れるなど中国企業の優先起用ターゲットは韓国の輸入車業界の人材だ。韓国法人を設立したチェリー自動車も最近全方向的なスカウトに出ているという。輸入車業者関係者は「欧州と日本の企業は人を減らしているが中国企業は積極的に採用しており、『このままではみんな中国企業に行くだろう』という話も出ている」とした。
中国の電気自動車が海外に進出している理由は自国市場の飽和のためだ。中国自動車ディーラー協会によると、1~9月の中国乗用車内需販売は前年比21.7%減少したのに対し、電気自動車など新エネルギー車の輸出は138.8%増えた。中国車の立場では韓国は地理的に近い上に輸入車販売基盤も堅固だ。その上先に進出したBYDが期待以上の販売台数を記録しており他のメーカーの刺激剤になったという分析も出ている。
韓国企業は中国のシェア拡大がさらに速くなるだろうと懸念する。自動車メーカー関係者は「価格面では中国政府の天文学的支援を受ける中国の電気自動車との競争は事実上不可能な水準」と話す。産業研究院のチョ・チョル研究委員は「欧州は相殺関税を課しても中国の攻勢を防げずにいる。どんな形であれ政府が食い止めなければ事実上韓国の企業は競争が難しい」と話した。
実際に先月の国政監査では国内生産税額控除対象に電気自動車を含めるべきとの指摘が相次いだ。国会に発議された電気自動車税額控除関連法案だけで24件に達する。李炯日(イ・ヒョンイル)副首相兼財政経済部長官も2日に自動車・部品業界関係者と会い、「電気自動車税額控除議論過程に政府も積極的に参加する」と話した。
南ソウル大学のイ・ハング特任教授は「米国と欧州が貿易障壁で自国の産業を積極的に保護しているだけに、韓国も政策的対応を強化しなければ韓国の自動車産業が大きく萎縮しかねない」と指摘した。
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