中国車の攻勢が本格化している。BYDの「アット3」。[写真 BYD]
自動車業界によると、11月の中国の乗用車小売り販売は222万5000台で前年比8.1%減少した。エコカー販売は増加傾向が続いているが成長速度は明確に鈍化している。昨年11月に19%に達していたエコカー販売増加率は今年11月には4%台まで落ち込んだ。年末需要と補助金効果にもかかわらず消費回復が期待に満たず内需鈍化が構造化していると評価される。
これに対し輸出は急増している。11月の中国の乗用車輸出は約60万台で前年比52%増えた。このうちエコカーは28万4000台で前年比242%急増し全乗用車輸出の半分に迫った。テスラチャイナを除いた中国の自動車メーカーの輸出が前年比200%以上増え最近の輸出拡大の流れを主導した。
韓国市場も中国の輸出攻勢の影響圏に入った。1月に韓国に進出したBYDは1~11月の累積販売台数4955台を記録し輸入電気自動車市場で急速に存在感を拡大している。主力モデルである「アット3」は上位グレード基準で3300万ウォン台、補助金適用時には2000万ウォン台まで価格が下がる。「シーライオン7」もやはり4490万ウォンでテスラの「モデルY」より1000万ウォンほど安い。バッテリー、モーター、電力制御システムなど核心部品を独自生産する垂直系列化構造が価格競争力の背景に挙げられる。
中国のプレミアム電気自動車ブランドの進出も本格化している。吉利自動車傘下のジーカーは最近韓国のディーラー4社と販売・サービス契約を締結し韓国市場進出を公式化した。来年1-3月期から首都圏を中心にショールームを構築し電気自動車販売に出る計画だ。シャオペンもやはり6月に韓国法人を設立しており韓国進出に向けた基盤を用意している。
中国ブランドの価格攻勢にテスラのFSD導入により韓国の電気自動車市場の競争はさらに熱くなりそうだ。コストパフォーマンスの中国車と自動運転技術のテスラなど消費者の選択の幅がそれだけ広がるためだ。こうした状況で韓国の自動車メーカーも対応戦略をまとめるのに忙しくなった。
ジェネシスはフラッグシップ電気スポーツ用多目的車(SUV)「GV90」とともに高性能電気自動車ブランドの「マグマ」から「GV60」の投入を準備中だ。
起亜もやはり電気自動車ラインナップ拡大にスピードを出している。起亜は「EV3」「EV4」「EV5」を基盤としたGT高性能ラインナップを相次ぎ投入する計画だ。小型電気自動車「EV2」も次期戦略モデルとして検討されている。
専門家らは来年の韓国の電気自動車市場の競争軸が価格と商品性だけでなく、自動運転などソフトウエア競争にまで拡張されるとみている。大徳(テドク)大学自動車学科のイ・ホグン教授は「中国ブランドの価格攻勢とテスラの自動運転技術競争が同時に作用し韓国の電気自動車市場の競争構図が急速に再編されている。価格と商品性、技術競争力をともに備えたモデルが市場の主導権を握る可能性が大きい」と話した。
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